【画像付き】トマトの葉が白い斑点や色抜け・黄色くなった時の原因と対処方法【ハダニ編】

トマトの葉が黄色く枯れる
みらどり
暑い日が続き乾燥気味になったり、実が出来過ぎてミニトマトの株が弱る頃に発生する「葉っぱの白い斑点や色抜け、黄色く枯れてくる症状」は概ねハダニが原因です。
ちきちき
去年は6月上旬に下葉に白い斑点が出来て、放っておいたら7月には株全体に蔓延して見事に枯れてしまい、3段果房収穫で終了してしまいました…。
みらどり
簡単な対処法としては、市販の薬剤が手っ取り早いのですが、趣味のプランター栽培なので「時間」と「愛情」をかける無農薬での対処法をご紹介致します。また、最後にやさしい?農薬のご紹介も致しますので最後までお読みいただくと大切なトマトを救えると思います。
 
ちきちき
手っ取り早く確実にハダニを根絶やしにする方法は無いの?趣味の家庭菜園で、もうあんな悲しい思いをするのは絶対いやなんですけど泣
みらどり
「みらどり流・簡単ハダニ駆除方法」があるよ!ただ、それは別記で紹介しているので、殺虫剤、化学農薬に抵抗の無い「ちきちき」は「【5分で解説】みらどり流ハダニ駆除」を見てね!この記事では、無農薬での駆除方法と物理作用によるソフト農薬のご紹介をするから、ひとまず試してみてはどうかな?
ちきちき
わかった!とりあえずこの記事を読んでから考えるね!それでもダメだった場合は、ハダニ殲滅作戦を遂行しようと思う!!悲しい歴史を繰り返さない為に…泣

原因を特定する為に葉を裏返してみる

ミニトマトの葉裏のハダニ画像
そぉ〜っと覗いてみてみよう|´-`)チラッ♬

ミニトマトの葉っぱに白い斑点や、黄色く枯れている葉があったら葉っぱを裏返してみて下さい。

小さくうごめく虫や、クモの巣のような糸が見つかったら、それは「ハダニ」が原因です。体長は0.5mm程度ですので良く見ると肉眼でも見つけれます。

ちなみに「みらどり」は老眼が入り始めているので、スマホの写真で画像を拡大して確認しています…(涙)

ハダニは20度~30度の高温乾燥を好み、日本では梅雨明け後から9月まで旺盛に繁殖します。

それまで順調に生育していた成長点や脇芽が、急に衰えてきたと感じた時も「ハダニ」のせいかもしれませんので確認してみてください。

葉裏や花弁に寄生し、植物の汁を吸うので葉の表面が白や褐色の斑点のようになったり、酷くなると葉が薄くかすれたようになります。

ミニトマトの葉の白い斑点
コレは間違いなく「ハダニ」が原因の葉の色です…。

それにより葉っぱの光合成効率も落ち、葉が黄色く枯れたり落葉したりする為、ミニトマトの生育が極端に悪くなり、株全体に大きなダメージを与えます。

毎年数株のミニトマトをプランターを分けて栽培していますが、同じ栽培条件や気象条件でも、ハダニが発生する株とそうでない株があります。

おそらく、何らかの原因で弱った株からハダニが増え、ハダニが増えたからまた株の生育が落ちて弱る。負のスパイラルに突入しているのだと思います。

まずは「ハダニ」に狙われない健康な栽培方法を確立する事が大切ですが、残念ながら招かれざる客のハダニに住まわれてしまった時の対処法をご紹介致します。

一般的なハダニの駆除方法

ミニトマトの葉裏のハダニアップが画像
ハダニ発見!!
最大100〜250倍のハンディ顕微鏡です。小学校の頃に実験したプレパラートを使用した「透過モード」と、ハダニを見る時に使用する表面を観察出来る落射モードに対応。また、スマートフォンのカメラ機能を利用すれば、さらに高倍率の画像を撮影可能になります。知的好奇心を刺激するハイテク顕微鏡です!お子様の自由研究にもぜひ!

ハンディ顕微鏡DXにて、ハダニを拡大してみると…ひぇ〜〜!目視でも十分見えますが、250倍するとデカイですね!

ハダニの画像
イロイロな種類のハダニが住まわれておりました💦
  • 葉裏めがけてシャワーで水攻め
  • ガムテープで葉の裏をペタペタする
  • 牛乳と水を1:1に薄めて葉裏にシュッシュする
  • 市販の薬剤で人間の力を証明する
  • 症状の酷い葉は切り取って土に埋める

基本的に高温乾燥を好むハダニですので、水には弱い。無農薬で駆除するには弱点である「水」を使用する方法と、物理的にガムテープで引き剥がす方法があります。

どちらも、数百株を栽培しているプロの農家さんには出来ない「手間」と「時間」の掛かる作業です。

しかし、1株2株しかない趣味のプランター栽培なので、薬剤を使わず「愛情」を込めて駆除するこれらの方法をオススメ致します。

ハダニ画像
卵からハダニ、トマトサビダニやらハダニアザミウマ(ハダニを食べる)まで居ますね。

①葉裏めがけてシャワーで水攻め!

葉裏にシャワーでハダニ駆除画像

基本的に「みらどり」はこの方法で毎年ハダニを駆除しています。成虫は比較的簡単に吹き飛ばせます。

シャワーの水流は、ミニトマトの葉裏に向かって1枚1枚近距離からかなり強めにあて続けます。

それでも卵が残っている場合があるので、1週間程度は毎日葉裏をしっかりとチェックしましょう。

2週間ほど経過して、他の葉に白い斑点が転移してなければミッションクリア!玄関開けたらすぐプランター♪だから出来る毎日の観察でハダニを駆除します。

その後は毎日水やりの際に、葉っぱの白い斑点や色の抜けた葉を見つけたらその都度葉を裏返し、1匹でも見つけたら水攻めで駆除していきます。

1枚1枚手間と時間をかけてハダニを駆除していく事も、趣味のプランター栽培の醍醐味だと考えます。

ただし、効果のほどは…予防程度に考えたほうがいいかもしれません。

②ガムテープで葉の裏をペタペタする!

ハダニをガムテープで捕殺画像

これは文字通りガムテープの粘着でハダニを捕殺する方法です。ガムテープの粘着力は想像以上に強いので、卵も成虫も概ね駆除できます。

ただし、ガムテープをベターっと葉に強く押し付けてしまうと、粘着力が強すぎて写真にあるように、葉っぱを切ったり剥がしてしまうが多く葉を痛めてしまうので注意が必要です。

何度か試してみましたが、意外と難しいので「みらどり」はこの方法も使わなくなりました。

1株程度しか育てていない場合は有効だと思いますが、後述する「トマトサビダニ」に狙わてたとしたら、茎や実にも侵食しているので、葉裏のガムテープだけでは効果が得られません!

万が一トマトの茎が茶色くなりかけていたら、すぐに化学農薬の散布を推奨致します!助かるトマトがあるならが、助けてやるのが世の情け…。

冒頭でもご紹介したコチラの記事をご参考下さい

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アーリーセーフとコロマイトとダニ太郎

③牛乳と水を1:1に薄めて葉裏にシュッシュする!

牛乳の膜でハダニを窒息させるのが狙いです。「みらどり」も以前は何度か使用した事があります。注意する点は、幼虫・成虫に効果はあるが、卵には効果が無いため繰り返しの仕様が必要になる事。

また、確かに効果はあるのですが独特の匂いや、その後の洗い流しが甘いと牛乳の腐敗臭が酷いので今では使う機会は無くなりました…。

また、牛乳以外にもコーヒー・お酢でも効果があるとの報告がありますが、濃度や特定農薬の薬効にハダニが含まれていないのであまりオススメは致しません。

「こんな方法もあるよ~」的に、色々なサイトで紹介されていますが「みらどり」的には牛乳駆除は行いません。

同じような天然成分を使用した、後述の「アーリーセーフ」や「粘着君」などを使用したほうが数倍効果があると思います。その効果は、民間療法と西洋医学くらいの差があると思います。

牛乳もソフト農薬も、ハダニの気門を覆って窒息死を狙う物理的作用での駆除を狙ったもので、ハダニに抵抗性もつかず繰り返し使用できるやる為、より効果的なソフト農薬を利用するようになりました。

④使用制限の無いソフト農薬で物理的に数を減らす

粘着君とアーリーセーフ

趣味のプランター栽培ではあまり薬剤は使いたくないのですが、被害が大きい場合は牛乳の上位互換である「粘着くん(液剤)」と「アーリーセーフ」がオススメです。

殺虫成分で駆除するのではなく、食品であるデンプン成分や天然成分で「虫を被覆することによる『虫体の捕捉』と『呼吸阻害』の物理的作用」によるものです。

この2つの農薬の良いところは、呼吸阻害の物理的作用によるので他の農薬のように使用制限が無いところです。特定の農薬に対する抵抗性がつかないので、シーズン中何度も使えますが、欠点はハダニの「たまご」には効かない点。

高温乾燥時には一般的に卵から成虫になるまで1週間程度のハダニ類ですから、1週間に一度の散布で2、3回の使用が必要になります。

それでも民間療法よりは効果が高いので、気になる方は参考にしてみてください。ちなみに、粘着君は1000mlで野菜類は100倍希釈。アーリーセーフは100mlで300倍希釈です。

1回の使用で4L散布したとすると、粘着君は25回。アーリーセーフは約7回散布可能です。1Lあたりのコストは圧倒的に粘着君のほうが優れていますが、家庭菜園レベルでは使用期限までに使い切るのは無理なので「みらどり」はアーリーセーフを使用しています。

これで概ねハダニ対策万全ですが、万が一「トマトサビダニ」に狙われた場合は、別記事の「【画像付き】ミニトマトの茎が茶色・下葉が黄色・葉裏がテカテカした場合の原因と対処法」を参考に、殺虫成分配合の農薬のローテーションで完膚なきまでに叩きのめす事をオススメ致します!

化学殺虫成分ではなく、食用デンプンの一種を使用したソフト農薬なので環境にもやさしい殺虫剤。殺虫効果は薬液が虫を被覆することによる『虫体の捕捉』と『呼吸阻害』の物理的作用によるもので、牛乳散布の上位互換といった感じ。アブラムシやハダニ大量発生で即効駆除したい時に役立ちます!卵には効果が無いため、数回の使用が必要ですが、何度使用しても抵抗性発達の恐れもなく安心して使えます!1000ml入100倍希釈なので、約100L散布可能です。
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すべての野菜に使えるソフト農薬。収穫前日まで使用できるやさしい農薬なので、家庭菜園でも安心して使えます!何度使用しても抵抗性発達の恐れもなく安心!特にトマトの天敵「トマトサビダニ」にも効果が証明されているので「みらどり」愛用の一品!100ml入300倍希釈なので、約30L散布可能です
収穫前日まで何度でも使える!人気のアーリーセーフ100mlと同じ有効成分のオーガニック農薬。有機JAS認証だから、環境にも人にも動物にも益虫(ミツバチ・クモ)にも優しい♪比較的広い畑で家庭菜園を行っているなら、サンクリスタル乳剤がお得です!1Lに3mlの希釈倍率(333倍)で使うなら、166L分の農薬散布が可能です。
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⑤症状の酷い葉は切り取って土に埋める

ミニトマトの葉裏の画像

また、写真のような無残な姿になってしまった葉は、光合成も出来ず残しておいても意味がありません。早々に切り取って、ハダニごと土に埋めてしまいましょう。

決して、そこらへんに投げ捨ててはいけません。ハダニの繁殖力は凄まじいので、必ず報復にやってきます…(笑)。

同様の理由から株元の古くなった老化葉は、風通しを悪くし病害虫の温床になる為、意識的に摘葉した方が良いと考えます。

繁殖しすぎたハダニを殲滅するのは、化学農薬を使用したとしても苦労するので「おかしいな?」と感じたらバンバン摘葉する事が蔓延を防ぐのに最適です。

数百・数千株を育てている農家さんにはとても大変な作業ですが、1株2株の趣味の家庭菜園なら日々の観察である程度は防ぐ事も出来ると思います。

ハダニの予防方法

ミニトマトの葉裏のハダニアップ画像

そもそも同じ条件で栽培しているのに、ハダニに狙われる株とそうでない株があるので、病害虫に強い丈夫な株に仕立てる事が最大の予防方法だと考えます。

また、病気に強い耐性を持たせた高価な品種や苗を購入する事も、長期間ミニトマトのプランター栽培を楽しむ秘訣だと思います。

98円の苗と、980円の苗…。4月に定植して半年以上楽しめるのであれば、980円の苗を選ぶ方が断然お得だと考えます。

もちろん、98円の苗でも無事に病害虫の被害にあわないかもしれませんが、確率の問題です。

それと「みらどり」の過去の経験上、98円の苗は…あまり美味しいミニトマトは出来た記憶がありません💦

また、吸肥力の強いミニトマトは病害虫の好む窒素過多を抑えるだけで、甘くて美味しいプランター栽培ならではのプレミアムミニトマトが収穫出来ます。

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プランター栽培のミニトマト

プランターの用土・容量や、栽培方法を工夫してミニトマトを丈夫に育てる事で、ハダニを未然に防ぐことが可能です。

ただし、相手もプロの寄生虫です!奇しくも招かれざる客(ハダニ)に住まわれてしまったら、早急にトマトを守る行動(農薬・殺虫剤)をとって欲しいと思います!!

また、万が一葉の色が過度に黄色く変色して枯れてきたり、ミニトマトの茎が茶色くサビ色に変色したら…大至急下記ページをご確認下さい!

ダニはダニでも「トマトサビダニ」が原因の場合は、上記のような生半可な対処法では駆除しきれず枯れてしまいます!

そこに救えるトマトがあるならば、無農薬のこだわりは捨てガツンと効く殺虫剤の使用も厭いません!!

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ミニトマトの茎が茶色い画像

【画像つき】ミニトマトの葉に白い斑点や色抜け、黄色くなった時の原因と対処方法【ハダニ編】

ミニトマトの葉の白い斑点
みらどり
いかがでしたか?
ミニトマトの葉に白い斑点や色抜け、黄色くなった葉を見つけたらまっさきに葉を裏返して水攻めで「ハダニ」を駆除しましょう。
ちきちき
放っておくと、間違いなくミニトマトの生育が悪くなって、僕みたいに数か月後に枯れてしまうからね…(涙)とりあえずこの方法を試してみて、ダメだと感じたら冒頭で紹介された「ローテーション作戦」でハダニ殲滅作戦を決行するから!!
みらどり
そうだね!さらに来シーズンは、ハダニに狙われにくい病害虫に強い丈夫なミニトマトになるよう、栽培方法を見直してみてはどうかな?ただ、どんなに環境が良くても「ハダニ」はどこからともなく突如現れるから、その時は例の「みらどり流3ローテーション」で1匹残らず駆除するのをおすすめするからね!

3月~5月の低温障害によるミニトマトの葉に出来る黒い斑点の後は、6月以降気温の上昇と共に高温乾燥を好む「ハダニ」による白い斑点の季節がやってきます。

どちらも、症状の軽い株もあれば、ガッツリとヤラレて生育が悪くなる株もあります。

手軽に始められるプランター栽培ですが、肥料や根回りの環境、プランターの土の種類や用土量、さらには水やりのタイミングによる過湿や乾燥…。

栽培の難易度は一般的な露地栽培の家庭菜園より高く、シビアな管理が必要です。

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最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ

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