






茎が折れる原因
ミニトマトの茎が折れる原因には、以下の3つの要因があります。
- ミニトマトの含水率が高い
- 支柱が安定していない
- 台風などによる外的要因
この他にも「みらどり」のように作業がおおざっぱ笑という人的要因もありますが、40過ぎのおっさんが今から性格は治せないので諦めます。
原因が分かれば対策も出来ると思いますので、順をおって見ていきましょう。
ミニトマトの含水率が高い

ミニトマトに限らず、植物の体内に含まれる水分量というのは時間帯や天候・湿度によって変化しています。
基本的には養水分の移動時間と葉の蒸散量に関係してくるのですが、とにかく体内に水を含んでいる時間帯は少しの力でも、
…です!
朝や夕方に葉の先端に水滴が付く事(溢液現象)からも分かるように含水率がUPし、日中は葉がしなっとなるくらい乾き気味となり、夕方日が落ちると葉がシャキッとしてくる。
具体的な対策は後述しますが、朝と夕方は含水率が高くなり、雨の日も注意が必要だと覚えておいてください。
特に支柱に誘引する際は、トマトが水分を沢山含んでいる時は茎が折れる原因となるのでご注意下さい!
支柱が安定していない
プランター栽培の場合、特に一本支柱だと株が大きく成長した時に不安定になる事があります。
露地栽培ならば土中に深く刺せますが、プランターの場合深さに限りがあるのでどうしても支柱がグラグラしたりミニトマトが回転してしまうのが原因。
どんなに支柱にしっかり茎を固定しても、その支柱がグラついていたら本末転倒ですから…。
ほとんどの家庭菜園用ミニトマトの教科書は1本支柱を推奨していますが、あるていど大きく育てたいと思っているなら後述のあんどん支柱(リング支柱)がオススメです♪
袋栽培などにも支柱を立てますが、袋を安定させる意味でも3本の支柱で固定するリング支柱を推奨致します!
台風などによる外的要因
台風の時などは一日中水分を吸収し、ミニトマトの含水率が上がり突風で側枝(葉の付く茎)は意外と簡単に折れてしまう事があります。
季節的に5月のGW頃に定植したミニトマト、早ければ6月に台風が上陸しプランターごろなぎ倒された経験も1度ではありません。
プランター栽培なら予め雨風の当たらない場所へ避難させるのが一番ですが、動かせない場合は致し方ありません。
全ての側枝を予めリングに固定するのは無理があるので、コレは不可抗力として諦める他ありませんが、主枝だけはしっかりと固定しておくことが肝心です。
折らない為の対策

折れてしまう原因が分かった所で、次に茎を折れ難くする具体的な対策をご紹介致します。
100%茎が折れなくなる訳ではありませんが、知っていると折れ難くなるのは確かです。
- 誘引作業をする時間帯を昼に行う
- リング支柱(あんどん支柱)で安定性を上げる
- リングに側枝も固定する
それでは1つづつ見ていきましょう👇。
誘引作業をする時間帯を昼間に行う

一日のうちでミニトマトが乾燥気味(折れ難い状態)になるのは、晴れた日の12時〜14時頃です。
試しに脇芽を曲げると、しなしなっと折れずに容易に曲がるはずです。
支柱に結ぶ程度なら主枝が折れる事は無いと思いますが、あんどん支柱にぐるぐる回す場合は必ず昼過ぎに行いましょう。
予め朝一の水やりを控え、12時〜14時の間に葉がしなっとしている状態で強く曲げても折れ難くなっています(折れない訳では無いので注意笑)。

リング支柱(あんどん支柱)で安定性を上げる

また、1本支柱は底の浅いプランターだとどうしても安定性に欠けます。
オススメは3本の支柱を数個のリングでガッチリ固定するあんどん支柱(リング支柱)を使うこと。
一般的には朝顔などのつる性植物に使うのですが、戦国武将毛利元就の3本の矢の教えのように、
…のは、物理的に当然ですね♪
丸形プランターでも長形プランターでも、リング径が27〜30cm程度で150cmくらいのリング支柱(あんどん支柱)でガッチリマンデ〜✊。

リングに側枝も固定する

また、台風などの外的要因で側枝(葉のつく茎)が折れるのは致し方ないと前述しました。
予めプランターを移動する事が最大の対策ですが、それが出来ない場合は葉の付く側枝を全てリングに固定するのも対策の1つとなります。
園芸テープで軽くおさえるだけでも、側枝が強風で折れるのを防いでくれます♪
1本支柱ではなく、あんどん支柱ならではの対策です!
何発台風が上陸するか分かりませんが、趣味の家庭菜園ですから出来る事は全てやってあげたい派の家過保護な「みらどり」です笑。

折れた時の対処法
どんなに対応しても茎は折れます…それがミニトマトですから笑!
人間なら大怪我ですがミニトマトなら、
…です笑♪
ここまで長々とうんちくを垂れてきましたが、正直うまく繋がらなくてもそれほど致命傷にはなりません。
なぜなら、ミニトマトは脇芽からいくらでも増殖可能な植物です♪
あまり深刻に考えず、とりあえず出来る事をやって…駄目なら、
…して下さい笑。
ただし、脇芽も出ないくらい根元部分で折れた場合…即死するか再生するかは時の運。
最後に見事再生した経過観測もございますので、もう少しお付き合い下さいませ♪
側枝が折れた時
葉っぱに繋がる側枝が折れることはよくあると思います。
基本的にはそのまま捨ててもまったく問題ありませんが、ミニトマトの再生能力を信じてテープで繋げてみても面白いですね。
本職の農家さんは、ある程度防水性のあるどこにでも売ってるビニールテープで補修すると伺いました。
ただし前述した通り、側枝が折れた場合はあまり神経質にならなくても良いでしょう。
折れた側枝(葉)の下にある実に向かう養分が減りますが、樹上で完熟させる事の出来る家庭菜園なら時間さえかければ大した問題にはなりません♪
主枝上部が折れた時

成長点に繋がるメインの茎(主枝)が折れた場合、一応後述する方法(添え木を入れてテープで固定)で折れた部分が繋がる事があります。
しかしコレも側枝同様、諦めてしまっても良い案件です。
用土の少ないプランター栽培の場合、ある程度成長したら結局「摘心(主枝先端の成長点を切る)」する事になります。
まだソコまで大きく成長していない場合なら、株が若いうちは脇芽もたくさん出てくるでしょう。
花芽の付いたすぐ下から出る脇芽は勢いがあるのですぐに新しい主枝となってくれます!
折れた部位を接合するより簡単だと思います♪
主枝下部が折れた時

今回「みらどり」の心を折った、主枝の一番根元が折れた場合です。
接木苗だったのが主な原因ですが、ある程度大きく成長した株でも突風で根元から折れる事もなきにしもあらず…。
根元付近の茎が折れると、葉からの栄養も根に回らなくなり、脇芽も出ない為ほぼ即死。
かろうじて半分程度でも茎が繋がっていれば、修復の出来る可能性もあるので見つけ次第、
…する必要があります!
無事術後の容態が回復した例を記録してありますので、具体的なオペの方法は経過観測にてご確認下さい👇。
折れた茎の補修と経過観測
最後に、実際に治療して完治(折れた茎が繋がった)したミニトマトの経過観測を写真と共に御覧くださいませ。
側枝の成功率は30%を切っていますので、無理に治療する必要はないかもしれません💦。
また、根際の主枝の緊急オペは今回始めての経験なので、成功率がどの程度になるのか分かりません。
しかし、チャレンジしなければ即死案件です!
ダメ元でやってみる時のご参考になれば幸いです♪
側枝の経過観測

台風の時に玄関に移動してポキっ
台風が上陸する前日に雨風を避ける為玄関前に移動したミニトマト。夜中に強い風が吹き、朝起きてみると側枝が折れていました…💦。夜中だったのと湿度が高かったからか、葉は縮れていなかったので即補修。
皮一枚で繋がっている場合は有効ですが、完全に分離していたら諦めましょう。

折れた箇所を園芸テープで補修
接合部をしっかりと合わせ、園芸テープで固定。さらに側枝をリングに固定し、折れて繋いだ箇所が離れないようにまっすぐにしておきます。

翌日葉が縮れていなければ成功です♪
翌日まで接合した葉が縮れていなければひとまず成功です。あえて園芸テープを剥がす必要はありませんのでそのまま様子を見て下さい。

葉が萎れたら失敗
写真は気づくのが遅くなった側枝。接合した後に、このように葉が縮れたら諦めましょう…。葉が一枚くらい無くてもまったく問題ありません。ただし、もし主枝が失敗した場合は、別の脇芽(花目のすぐ下の脇芽が強勢なのでオススメ)を伸ばせばOKです♪
主枝下部の経過観測

定植して3日後の接木苗アイコ
倒れないよう一本支柱に結びつけました。まだ幼苗なので、遊びが大きかったのがこの後起こる悲劇の原因です💦。

春一番で接木部分がポキっ
水やりの際、何気なく見ると接木部分が折れているのを発見!幸い葉っぱは縮れてなかったので、早急に手術開始!

園芸テープと支柱(細)で手当
とりあえず近くにあった支柱(細)をカットし、園芸テープにて処置開始。割り箸など細くて折れない素材ならなんでも良いと思います。

接合面を圧着して固定
ポイントは接合部の圧着。固定した後に、接合部が浮いているとうまく繋がりません。茎がつながっている方とは反対側に押し曲げながら結束します。

上下を固定する
写真のように上下を固定し、折れた部分がしっかり付いている事を確認します。

3点止め
折れた部分はコレで十分ですが、株全体が動かないように上の方も支柱にしっかり固定してあります。もう少しミニトマトが大きくなればガッシリしてくるのでそれほど神経質にならなくても大丈夫♪

約1ヶ月後
ふんわりソフトな結束テープが、北斗の拳の上着のようにはち切れんばかり💦。しっかり太っている(成長)のが分かります。

テープを剥がすと根が回ってます
テープを剥がしてびっくり!接木部から根がくるくる回っていました。折れた部分は完全に繋がっています。テープをあえて剥がす必要はありませんが、もっこりしていたのでつい…笑。

実も付けて順調に成長してます
1ヶ月前に主茎がポッキリ折れたミニトマトですが、こんなに立派になりました💦。僕の折れた心も完全に癒やされています笑。
なんとかミニトマトの栽培継続出来ましたが、発見が遅れていたらどうなっていたかわかりません笑。
万が一の時のお役に立てれば幸いです♫
ミニトマトの茎折れ対策【まとめ】



茎折れて
心折らずに
骨を折る※
みらぞう心の俳句
※問題解決のために苦労する事
解説:たとえ主枝が折れても、心が俺れる必要はない。適切な対応をすれば大丈夫という事を詠みました。

ミニトマトの茎が折れる原因👇
- ミニトマトの含水率が高い
- 支柱が安定していない
- 台風などによる外的要因
具体的な対策👇
- 誘引作業をする時間帯を昼に行う
- リング支柱(あんどん支柱)で安定性を上げる
- リングに側枝も固定する
オススメのアイテム👇


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ