はじめに
はじめに、最強PEラインを見抜くのに必要な質問を2つほどさせて頂きます。
これに答えられないと、同号数のPEラインを集めて実測した直線強力の順位で誤った判断をしてしまう事になるので少し注意が必要です。
この2つの質問に正確に答えられれば、表題の最強PEラインを見抜く事は容易くなります。
正解は本記事の最後の【まとめ】に記載してあります。
結論を先に知りたい方は、目次から「世界最高品質の最強PEライン【まとめ】」までジャンプして下さい。
お時間のある方は、1万文字程度ですのでごゆっくりとお付き合いくださいませ
(*・ω・)*_ _)ペコリ
餅は餅屋、PEは魚矢
解説を始める前に結論から先に言うと、現状最強と言えるのは魚矢(総販売元)が販売しているYGK(製造元)のPEラインという事になります。
具体的にはYGKが製造してる中で一番単価の高い「ロンフォート リアルデシックスWX8(0.3〜0.5号)」と、「ロンフォート オッズポート WXp1 8(1〜12号)」です。
特にオッズポートはオンリーワンの特殊技術で、耐久性と結節強度が別格の真の最強PEラインと断言出来るほど実釣での強さを誇ります。
工場でどんなに強い直線強力を叩き出しても、実際に釣りをするには結ばなければ始まりません。
また、釣り場では不意の根ズレや糸よれ等のトラブルはつきものです。
もちろん、強くても号数表示より太ければ意味がありません。
それらを加味しても「みらどり」はオッズポートが【最強PE】と断言します!
最強の理由
自社で製紐しているかどうかに関わらず、現状PEラインを販売しているメーカーは数多くあります。
そんな無数にあるPEラインの中から、最強を検証するのは難しので【消去法】でいきます。
PE糸の太さ標準規格を遵守しているか
まず始めに先程お話した日本釣用品工業会制定の【PE糸の太さ標準規格】を遵守(じゅんしゅ)していないメーカーを除外します。
そもそも、この規定を遵守しません…と言っている時点で【最強】と言える権利はありませんよね。
太くて強いのは当たり前ですから。
引用元:一般社団法人 日本釣用品工業会HPより
ちなみに、「一部商品を除く」という文言があるメーカーでも、この規格が出来る前に作ったラインがカタログに記載されている事が原因の場合もあります。
また、PEラインは重さ(デニール)を太さの基準にしている為、比重を持たせた複合糸はこの基準にあてはまりませんのでご了承下さい。
PEを自社製造しているか
次に、同じようなPEラインを検証しても意味が無いのでOEM委託しているメーカーを除外します。
確固たる証拠はありませんが、昔から一般的に言われているPEラインの製造メーカーと、カタログで「一貫生産」をうたっているメーカーは次の3社(みらどり調べ)。
東レ・モノフィラメント株式会社
株式会社ワイ・ジー・ケー
PEラインを自社で製紐しているメーカーはこの他にも「株式会社デュエル」などがあげられますが、あくまでも【PE糸の太さ標準規格】を遵守しているメーカーから選びます。
という事で3社まで一気に絞り込まれましたね。
一部商品は除く…を除く
最後に「日釣工釣糸標準規格を遵守しています」に【一部商品は除く】のあるメーカーを除外します。
消費者がカタログに記載の商品を購入する際、どれが正しくてどれが除外されているのかハッキリと判断出来ないからです(カタログにも商品パッケージにも記載が無い)。
という事で最後に残ったのが株式会社ワイ・ジー・ケーです。
そのYGKのカタログにある、名実共に最強のPEラインが前述の「ロンフォート リアルデシックスWX8(0.3〜0.5号)」と、「ロンフォート オッズポート WXp1 8(1〜12号)」です。
では検証に入ります。
商品説明にある「Gear-Lab(ギアラボ) PEライン EXXA 200m 0.3号 15LB(6.8kg)」は【PE糸の太さ標準規格】からするとかけ離れた数字になっています。
太くて強いはあたりまえ…。本当に強い極細PEラインはリアルデシックスでキマリです♪
最強のPEラインを語る時、オッズポート派とフルドラグ派に分かれますが、WXP1のオッズポートが最強と断言出来ます。
ただし、飛距離を重視する方にとってオッズポートの中芯からくる張り感が不要…という場合、安定した強度を犠牲にしてコスパの良い「Xブレイド フルドラグ X8」という選択肢もありだと思います。
「フルドラグは強くしすぎた…」と風の噂で聞いた事がありますが、現状2号からしかないのがとても残念です。
世界の釣り糸事情
日本釣用品工業会制定の【PE糸の太さ標準規格】を遵守していないとしても、日本製の糸は他国の糸と比べれば細いほうだと思います。
過去に「みらどり」もスーパーファイヤーラインや、海外製の激安PEラインなどを使っていた時期もあります。
単純に号数表示より太い…というだけでなく、少し触っただけでわかるほど太さのムラが酷かったり、偏平でラインの放出がいびつだったり…。
「弱い」と感じた事はありませんでしたが、品質に満足は出来ませんでした。
お国柄…と言えばソレまでですが、国によって糸経表示が無い(気にしない?)文化がある事が要因だと思います。
弱い糸で大物を釣ったと自慢したい?
ゲームフィッシングの世界では、いかに弱い糸で大物を釣り上げたかを競う傾向があらわれます。
そのため、消費者は
を好んで購入します。
つまり、糸メーカーの表示が弱くて、実際は何倍も強い糸を欲しがるのです。
そこでIGFA規格ラインが登場し、糸経はどうでもいいから、ポンド表示以下で必ず切れるラインが必要になったわけです。
糸の太さよりポンド表示。これがゲームフィッシングの世界です。
各国のライン事情
アメリカではそもそもポンド表示しかされておらず、そのポンド表示も「いかに強度の低いラインで大物を釣り上げるか」というゲームフィッシングの考え方が根底にあります。
ゆえに、各社のポンド表示は必然的に実際の強力が表示より高い商品が多く、4lb表示のラインが実際は8lb以上で破断するそうです。
そもそも糸経について言及していないので、強ければクレームにならない?という事なのでしょうが、何を信じて良いのかわかりませんね。
ヨーロッパでは糸経と直線強力の併記表示ですが、強度表示より高い商品が多く出回っているのはアメリカと同様です。
ただし、日本同様ヨーロッパの釣具団体が主体となってラインの適正化を図ろうという動きがあるそうです。
日本や韓国、台湾では糸経を表す号数表示とポンド表示が一般的です。
2010年制定された、一般社団法人日本釣用品工業会制定の「釣糸JAFS」により、ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の標準直径、PE糸の標準直径、釣用リールの仕様項目・表示・測定規程、金属糸の標準直径がさだめられました。
しかし、海外同様この規格を遵守するメーカーと、賛同しないメーカーに分かれ、さらに抜け道として「一部商品は除く」というあいまいな状況が続いています。
売るための誇大表示
当然日本で釣糸JAFSを遵守しないメーカーは、競合他社のPEラインより安くて強い糸を発売したいはずですね。
利潤追求の資本主義国家ですから当然です。
マイクロメーターでも計測出来ないPEラインの糸経なんて、あいまいなままにしておいた方が商売としては有利ですから。
一人の消費者の立場から、真の最強PEラインは釣糸JAFSを遵守しているYGKの商品の中にある!と考えています。
号数表示の真実
そもそも、PEラインに限らずモノフィラメントの号数表示ですらいい加減なメーカーは多数見受けられます。
日本の道糸であれば、リールメーカー標準の糸巻き量で収まりきらないような粗悪なラインはありませんが、安価な海外のソレは酷いものもありますよね。
しかし、釣糸も工業製品ですから、基準値に誤差というか許容範囲は認められています。
追い越さず、下回らず
つまり、限りなく上限に近い「強い糸」を作る事が可能であり、同号数でも競合他社の強度表示に差をつける事が可能なのです。
ある意味、各企業の裁量に委ねられているのも事実です。
あまり強度表示に振り回されず、信頼出来るメーカーのPEラインを愛用し続ける事が釣果UPに繋がると考えます。
太さの真相
昔からPEラインの号数表示がデタラメだったのは、消費者が簡単に直径を測ることが出来なかったからだと思います。
「みらどり」は1000分の1ミリを計測可能なマイクロメーターを購入しましたが、どんなに高精度なノギスでもPEラインは潰れます。
ぎゅ〜っと押し込んだ時の直径を号数表示に採用したら…詐欺ですよね。
また、偏平なPEラインもありましたから、スプールにはキッチリ収まりますが実際の太さは細いとは言えませんよね。
標準直径は重さで推測
引用元:一般社団法人 日本釣用品工業会HPより
そこで、釣糸JAFSの定めた「PE糸の太さ標準規格」では、長さ9000m当たりの質量をグラム単位をもって表したd(デニール)決める事になりました(200d=200g)。
ここでも
とある為、ある程度はメーカーの裁量に任せられますが「コーティング・顔料を含むトータルデニールである」と明記があるため、極端に太いPEラインは出回らないようになりました。
ただし、あくまでこの規格は「釣糸JAFS遵守企業」にあてはまるものなので、PEラインはYGKの糸を選ぶことが信頼を買うことに繋がるのだと思います♪
強度表示の嘘
最後にPEラインのメーカー表示強度についての考察です。
標準直径についての基準はあるのですが、「強度等に関しては、各企業の裁量に委ねる」というのが現状です。
原糸素材がポリエチレン(PEの素材)で、太さ標準規格(重さ)が同じであればさほど強度に違いが無いという事なのでしょうか?
実際は、使用している原材料の価格の違いで相当強度が異なるようですが、そこは1m当たりの単価で判断するとして問題なのはMAX表記とAVE表記、さらにlb表記とkg表記が混在しているという事です。
MAX表記とAVE表記
まさに各企業の裁量…ですね。
同号数なら競合他社よりも少しでも強く表記したいはずですから。
消費者がPEラインを選ぶ基準でもありますし、少しでも安くて強い糸を欲しがるのは当然です。
糸メーカー何社かに直接電話で問い合わせても、確かな回答は得られませんでしたが、なんとなくわかったことだけ書きたいと思います(後日変更あり)。
MAX強度表記
MAX表記は文字通り数十回計測した場合の最大強度を記載する。
ただし、メーカーによっては最大値を表記していそうな所と、MAXよりの平均値を表記している場合がありそうです。
明らかにOEMなのにオリジナルと強度表示に微妙な違いが生じるのはそんな理由なのでしょう(みらどり予測)。
AVE強度表記
AVE表記はとても低い強度が記載されているのが特徴です。
「そんなに弱く感じないんだけど?」と疑問に思う事もあるのですが、メーカーの裁量です。
おそらく、数十回計測した場合の全数値の平均値を表記していると思います。
この場合、中央値と平均値に差が生まれますが、概ね実釣強度が予測出来ると思います。
逆に、MAX表記のPEラインは概ね表記強度の10%減がAVE値ではないかと予測出来ます。
釣り人目線でAVE表記にしてもらえるのはありがたいのですが、競争力に不安を覚えるのは余計なお世話でしょうか笑。
lb表記とkg表記
これはYGKさんに直接電話で問い合わせても、はっきりとした回答が得られませんでした。
昔はポンド表記はMAXで、kg表記がAVEと言われていましたが、現在では明らかに区別されていないように感じます。
1lbは453.592gです。
中にはlb表記とkg表記が両方パッケージに表示されている糸もありますが、明らかに強度が合わないのでなんらかのメーカーの基準があるのでしょう。
強度表示より結束強度が大事
ただしPEラインの場合、工場で計測した結束の無い直強力より、実際にリーダーと結束した際の結束強力やスレやヨレなどによる強度劣化の強弱の方が重要だと考えます。
PEラインを製紐する際、編み込むピッチを細かくすれば直線強力は落ちますが横からの摩擦に対して強くなり、結束強度は上がります。
逆に、直線強度を簡単に上げるには、編み込むヒッチを極端に粗くすると原糸の強さを維持しやすいので表示上は強い数字が出せます。
しかし、原糸を束ねただけの状態に近くなるため、耐摩耗性や結節強度が落ち、実際の釣り場では使い物にならないくらい弱い糸が出来上がります。
外国製の糸で「直強力」が強い!とうたっている製品は概ねこの類で、PEの外側をコーティングして対策していますが、コーティングはいずれ剥がれます。
数字はある程度の目安にして、信頼出来るブランドのPEラインを使うことをおすすめ致します♪
信頼出来る真の最強PE「YGK ロンフォート」
最初にご紹介したYGKのロンフォートシリーズがそれにアタリます!
YGKのカタログにあるメーカー希望小売価格では間違いなく最上級90m9000円のリアルデシックス(実勢価格は90m税込約4000円)と、100m5000円(実勢価格は100m税込約4000円)のオッズポート。
最強という点ではどちらも間違いなく最強ですが、オッズポートの方がPEラインの構造上反則レベルの強度が出る事は否めません。
0.3号0.4号0.5号の極細PE最強ならリアルでシックス。
1号以上12号未満ならオッズポートが最強です。
どちらも、これ以上のPEラインはないほどの世界最高品質のPEラインです。同社のその他のPEラインとは使っているマテリアルが異なります!
ロンフォート リアルデシックスWX8
0.3号 MAX9lb 90m 定価9000円 実勢価格約 税込約4000円
0.4号 MAX12lb 90m 定価7500円 実勢価格約 税込約2800円
0.5号 MAX14lb 90m 定価6000円 実勢価格約 税込約2400円
メーカー希望小売価格から推測しても、使用しているマテリアルはYGK最強でしょう。真に細くて強いPEラインを作ろう!というメーカーの意気込みが感じられます。
90m9000円…。
この価格設定ではとても購入出来ませんが、ネットに出回っている実勢価格(90m税込約4000円)ならなんとか購入出来そうです。
トラウト・アジング・メバリング等、極細PEを使用したライトな釣りならYGKのフラッグシップアイテム「ロンフォート リアルデシックス」が最強です。
4本組の極細PEラインは数あれど、8本組で0.3号はこの糸を抜きには語れません。
もう4本組には戻れない…
デメリット
ただし、どんなにYGK最高の高価なマテリアルを使用していても、後述のオッズポートのような規格外の耐久性はありません。
釣糸JAFSを遵守すれば、他社のPEラインより相対的に細くなります。すると、PEラインの欠点である摩擦熱に弱くなるのは否めません。
根ズレや、糸潰れや糸ヨレなどマルチフィラメントであるPEラインが苦手とする不意のトラブルで強度低下は起こします。
また、「染色が見に難い」というコメントも見られます。
染色技術はゴーセンが強いかな?とも思いますが、8本組で0.3号(釣糸JAFS基準遵守)はコレしかないので致し方ありません。
過度な期待はしない方が良いと思いますが、類似の極細PEラインと比べたら「細くて最強のPEライン」である事に間違いはありません♪
90m9000円ではなく、90m約4000円のPEラインと比較すればご納得頂けると思います。
ロンフォート オッズポート
1号 MAX25lb 100m 定価5000円 実勢価格約 税込約4000円
1.5号 MAX35lb 100m 定価5000円 実勢価格約 税込約4000円
2号 MAX45lb 100m 定価5000円 実勢価格約 税込約4000円
2.5号 MAX50lb 100m 定価5000円 実勢価格約 税込約4000円
3号 MAX60lb 100m 定価5000円 実勢価格約 税込約4000円
4号 MAX70lb 100m 定価5000円 実勢価格約 税込約4000円
前述のリアルデシックス同様、YGKのPEラインで最高のマテリアルが使われているのは間違いありませんが、オッズポートの強さはその構造にあります。
前述のリアルデシックスと異なり、規格外の安定した強度を維持する事が可能です。
直線強力を出すために中芯として超高強力PEをピッチを粗くして縦の繊維でセット。
その外側には横からの摩擦に強く、耐久性と結束強度を上げる為の細かなピッチでPEをPEで覆います。
これにより、規格外の実釣強力(耐摩耗性・結節強度)を実現した、まさに最強のPEラインがロンフォートオッズポートなのです。
強力な中芯があることで糸の真円性が保たれ、糸潰れや糸ヨレなどの強力低下も軽減され、結果的に実釣で安心して使える安心の実釣強度が得られます。
本来摩擦抵抗に弱いPEラインですが、シマノのヒートシンクコーティングなどのような特殊樹脂でそれを補います。
しかし、コーティングはあくまでコーティング。マテリアルそのものの耐摩耗性には及ばないそうです。
特殊シリコンコーティングで補強
中芯が潰れないので耐久性と結節強度が高い
直強力の出る中芯と、耐久性のある外側のマルチ構造
デメリット
デメリットとしては3号以上だと超高強力PEの中芯が硬く、張りと癖がある。それにより、飛距離は多少犠牲になる。
この一点に尽きます。
張りがあるPEを「糸絡みし難くトラブルレス」ととるか、「飛距離が落ちる」デメリットと考えるかは釣り人次第です。
ただし、PE1号〜2号はまさに至高!しなやかで適度な張りがあり、トラブルレスで飛距離も伸びる!これ以上無い最高の糸質に仕上がっています。
釣り歴30年、数々のPEラインを使用してた「みらどり」ですが、PEライン1〜2号に限ればこれ以上のPEラインは記憶にありません。
最強PEを語るなら、オッズポートの1号はぜひ一度使ってみ欲しい!と切に願います♪
PEラインの糸質の好みもあると思いますが、間違いないなく細くて強くて使いやすい、安定の実釣強度が出るロンフォートシリーズ。
直線強力に惑わされずに、実釣での強さを求めるあなたに♪
オッズポート耐摩耗性テスト
実際にオッズポートの耐摩耗性を確認してみました。
180番の紙やすりでPEラインを挟み、摩擦テストを行います。
ウルトラダイニーマWX8 6号
180番の紙やすりで一度擦らせただけで、表面は毛羽立ち見た目がボロボロに!
さらに2回目に滑らすと、スッと簡単に切れました。これが通常のPEラインの摩擦耐性だと思います。6号という太さがあるので1度目は耐えましたが、細くなればなるほど一度も往復出来ずにスッと焼き切れるのがPEラインの素材特性です。
オッズポートWXP1 8 5号
先程のPEラインより1号数細いオッズポート5号にてテスト。180番の紙やすりを挟んで、同様に擦ります。
すると今度は何度擦っても毛羽立ちが確認出来ません。7回目の写真でも、わずかに毛羽立ちがある程度で致命的なダメージを受けているようには見えません。
しかし、8回目に擦った時にズリズリっと外側のPEラインが焼け切れ、中芯がむき出しになりました。ためしに中芯を擦ってみると、こちらは一撃で破断。細かいピッチで編まれている事と、糸を挟んだ時PEラインが潰れない事が摩擦を低減させている要因だと感じました。
特殊樹脂コーティングだけではこうはいきませんね(1回でコーティングは剥がれます)。
一度お試し頂くとわかると思いますが、通常PEラインは紙やすりで挟んでコスれば5cmも進まずに切れます。
もちろんモノフィラメントのナイロンやフロロカーボンは何回擦っても切れる事はありません。
しかし、極細繊維の束であるマルチフィラメントであるPEラインが摩擦に弱いのは素材特性上仕方がないのだと考えておりました。
高価なマテリアルを使うと、コーティング以上の耐摩耗性が得られる事と、編み込む糸のピッチを細かくする事で得られる耐久性の強さを証明する実験となりました。
表示上の直線強力を出すためにフカフカに粗く撚ってある激安PEの弱点も浮き彫りになりました。
PEラインの泣き所である糸潰れ、耐摩耗性、結束強度。この3つを完全に克服しているのが今回ご紹介しているYGKのロンフォート オッズポートです♪
組み伸び
また、組糸であるマルチフィラメントはPE素材の伸縮率が3%と低くても、組んだ糸の隙間が必ず伸びます。
横方向に組んでいくのですから当然といえば当然ですが、この事がPEラインの強度低下に大きく関与してきます。
マグロなどで長時間ファイトした場合、通常の組糸では12号のPEラインが8号程度まで伸びて細くなりラインブレイクするそうです。
ここにフルドラグとオッズポートの強さの違いが生じます。
前述のようにオッズポートは中芯が縦方向に伸びているので、組み伸びが極端に少なくなります。
外側のピッチを密に組んだPEは摩擦や結束強度に関与しており、ほぼ中芯で強度を維持する特殊な構造です(ゆえに同号数の直線強力では他社に劣ることがある)。
一発目の直線強力では他社に負ける事もありますが、PEラインの安定した強度を維持する事が可能な唯一のPEラインと言えます。
これこそがホンモノの強さの証です♪
世界最高品質の最強PEライン【まとめ】
直線強力では測れない強さ
単に直線強力だけを強くする事はさほど難しい技術ではありません。
本当に強いPEラインとは、直強力と耐摩耗性、結束強度など総合的にバランスのとれた実釣強度を重視したPEラインの事です。
今回ご紹介したロンフォートシリーズは、まさしく直線強力では測れないホンモノの強さと扱い易さを兼ね備えたPEラインだと思います。
特にオッズポートの二重構造は、相反した2つの課題をYGKの独自技術で見事にクリアした最高品質のPEラインです!
フロロ最強のシーガーグランドマックスFX同様、YGKロンフォートシリーズのPEラインは「これ以上が存在しない、迷わず最強といえる信頼のPEライン」です。
コスト面さえクリアすれば、安心して釣りに集中する事が出来るはずです♪
それでは最後に冒頭の質問の回答を発表したいと思います。
さらに、釣糸JAFS基準を遵守していたとしても、実際の標準直径を上限ギリギリに設定している某有名メーカーも見受けられます。
組糸であるPEラインをマイクロゲージで測ることは出来ないので、簡単に同じであるとも違うとも言えませんが、少なくとも前述の釣糸JAFS基準を遵守しているメーカー以外は「太い」と予測出来ます(安価な糸は細い事もありますが)。
しかし、実際に釣りに使用すると横方向の摩擦に弱くなる為、極端に根ズレに弱くなり、ノットを組んだ際の強度を犠牲にする等「安定したライン強度」を削る事になります。実釣で持続可能な強度が維持できないくなる事…これが最大のデメリットとなります。
実測検証などで、比較的安価なPEラインの破断強度が高くなるのはこのためです。本当に強いPEラインは、直線強力を犠牲にしても根ズレや結節強度のバランスを取るのです。それこそが実釣で最強であると言えるのではないでしょうか?
ぜひ一度お試し頂きたい極上PEラインのご紹介でした♪
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ
どんなに最強のPEラインがわかっても、結束方法次第で50%以下の強度になってしまう事があります…。
どなたでも半自動で摩擦系ノットが組めるラインツイスターの検証記事はコチラ👇
みらどり 世の中には「10秒ノット」や「8の字ぐるぐる」等、誰でも簡単に出来て、実釣強度をウリにしたノットが数多くあります。しかし、釣り人が皆手先が器用なわけではありません...。「みらどり」もそのうちの一人です笑。何度スっぽ抜けて涙し[…]
最強PEラインを作るYGKのコストパフォーマンスに優れたラインナップはこちら👇
みらどり フロロカーボン最強ハリスはクレハ「シーガーグランドマックスシリーズ」である事は誰もが認める周知の事実だと思いますが、世の中には【最強】を謳うハリスは多々あります。ちなみに表題の【釣り人の9割が知らない】質問が最初に登場します。[…]