どちらのミニトマトを選びますか?
まず始めに、上の画像のミニトマト👆。
どちらも赤いのですが、左側のミニトマトは若干大きく張りがあり、ヘタも緑で収穫したてという感じがしますね。
それと比べ、右側のミニトマトは少し小ぶりでヘタ枯れしており鮮度が悪い印象があります。
1つだけ食べるとしたら、あなたはどちらのミニトマトを口に運びますか?
赤さと美味しさは無関係
結論から言うと、左側は実がほんのり色付いた時に収穫して2日間放置して赤くしたモノで、右側のミニトマトはヘタが枯れるまで収獲を遅らせ、樹上で赤く完熟させたものです。
どちらも同じように赤いのですが、収穫後に赤くなったミニトマトは酸味が強くうまみ成分が決定的に足りないのです。
逆に、甘さはもちろんトマト特有の青臭さや酸味が無く、
…と感じられるのは、右側のヘタ枯れミニトマトでした♪
完熟度合いはヘタを見る
近年の生鮮食品の流通過程で、収穫した後ヘタが枯れるまで店頭に並べておく事は少ないと思います。
直売所では、店頭に並べた野菜は翌日には一旦売り場から下げられると聞いたことがあるくらいです。
…とは断言出来ませんが、一つの指標にはなると思います。
保管場所などの問題もあり、収穫後にヘタが枯れるまで放置する農家さんは少ないので、概ねおいしいミニトマトだと推測出来るからです。
この事はイチゴなど他の実にもあてはまるので、甘くて美味しい完熟イチゴを見分ける方法として覚えておいても損は無いと思います♪
スーパーで買物する時ヘタが付いていたら、
…と、観察してみて下さい(お触り禁止です笑)。
ちなみにヘタが枯れるのは、成長の過程で一定期間実が付いたままだと、古い実に栄養や水分などの供給を止めることが原因だそうです。
完璧に見分けるのは困難
ただし、完熟したミニトマトのヘタは、
…と取れやすく、ヘタが付いていない事もあります💦。
そうなると、実の色だけでは判断が付かないので万能ではありませんね。
またヘタが枯れるまで樹上で完熟させても、病害虫や天候不順による光合成不足だと、決して甘くはならないので食べてみるまでわからないのが現実です…。
小さい方が甘い
ミニトマトの大きさもおいしさ(糖度)に関わってきます。
アメーラルビンズのような高糖度ミニトマトは、水分を抑制して小粒に仕上げます。
甘さは水分量との相関関係なので、同じ期間完熟させた場合「実が小さい」方が糖度が高くなるのがその理由。
大玉・中玉・ミニトマトと、小さくなるほど糖度が高くなるのもこの事が関係しています。
うまさの秘密
トマトは完熟に向かうほど酸味のもとであるクエン酸が減少し、旨味成分グルタミン酸の量が増加します。
もちろんコレは収獲後にも起こる熟成過程ですが、早採りしたミニトマトと遅採りした際のグルタミン酸の総量が異なります。
また、酸味の元であるクエン酸は疲労回復に繋がるので、美味しさより青臭いミニトマトを食べる事にも意味はあります。
肉や魚を熟成して「おいしく」食べる事が流行っていますが、ミニトマトでも同じ事が言えるのです。
ただし、
腐りかけが美味しいとは良く言ったものですが、腐さっているとお腹をこわす危険もあるのでご注意下さい笑。
ミニトマトの旬
一般的に、夏野菜であるミニトマトの旬は「夏」だと言われています。
しかし栽培の旬と、おいしさの旬は若干異なるのをご存知でしょうか?
水分を抑制したいミニトマトは雨のあたらないビニールハウスで育てるのがベストなのですが、実が赤く色付くには積算温度が関係しています(800〜1000度)。
ビニールハウスの室温は、真夏に40度を超えるので実が早く色付くのです。
よって、回転率良く出荷出来るので栽培の旬は夏となります。
しかし、実に栄養が回り切る前の早い段階で収獲されるので、色は赤くても完熟には程遠い状態で出荷されます。
秋冬ミニトマトがおいしい理由
逆に、秋冬にビニールハウスで栽培されているミニトマトは、実が色付くまでの時間が夏に比べて断然長くなります。
つまり、実が株に付いている期間は夏より長くなるのです。
また、平均気温が下がってくるとミニトマトの成長も鈍化します。
秋冬はミニトマトが自然と栄養成長から、生殖成長にスイッチし、子孫を残すためにしっかり実に栄養を送る事になるのです。
秋冬のミニトマトは多少スーパーでも価格が高騰しますが、夏よりおいしくなるので致し方ありません。
天候不順で夏野菜の生育が悪かった年は、秋冬でも味が乗らない事もありますが、完熟に近い状態で出荷されるのはこのような理由があるようです。
収穫後の経過観測
ミニトマトが花を咲かせて実を付けたら、積算温度800〜1000度で赤く色付きはじめます。
ビニールハウスなど昼間40度以上になる環境であれば、ミニトマトが早く色付くので多段栽培には最適。
ある程度の積算温度に到達していれば、収獲した後でも数日で赤く追熟していきます。
薄っすら色付いた時に収穫し、店頭に並ぶ頃に赤くなるようにするのが農家さんの腕の見せどころ♪
収穫量を増やすなら、このタイミングで早採りするのでヘタが青く鮮度は良く見えますがイマイチ味が乗らないのがデメリットでもあります。
色付いてからが勝負
逆に赤くなってもすぐ収穫せず、1ヶ月以上樹に付けたままにすると完熟したおいしいミニトマトになります。
家庭菜園を趣味で行っている方は、収穫量は少なくなりますが赤くなってもすぐ収穫せず、樹上で1ヶ月以上放置し、完熟させた極上のミニトマトを味わって欲しいと思います!
酸味のあるミニトマトなら、お求めやすい価格でスーパーにいくらでも売っていますからね♪
それでは実際に、収穫後にどのくらいの日数で赤くなるか実験してみたのでご覧くださいませ。
お尻が薄黄色で収獲
あえて今回は未熟な状態で収獲しました。
真緑の状態からは赤くなるのに時間がかかるので、画像のような薄っすらお尻の色が黄緑色になったモノを収獲。
天候不順で低温が続き、色付くまでに長い時間が経過しヘタがポロリと取れてしまいましたがまだまだ青かったです💦。
収獲2日目
朝に収穫し、24時間後の翌朝のミニトマト。
久しぶりの晴天で、温度は急上昇、わずか1日でここまで色付きました。
通常より長い期間樹上に付いていたので、比較的早い段階で色が乗ってきましたね♪
収獲3日目
さらにその翌日、収獲48時間後のミニトマト。
少し曇っていたので写真映りが良くありませんが、しっかり赤く色付いてきました!
もう少し温度が高ければ、収獲3日で出荷できそうなレベルです。
収獲4日後
収獲した時はあんなに緑だったミニトマトも、4日で真っ赤になりました♪
ヘタが無いのでなんとも区別が付きませんが(ヘタこいたぁ〜)、色だけは完熟です。
根本的にトマト嫌いの「みらどり」、早採りミニトマトは普段いただきませんが…。
試しに食べてみると、
スーパーに並んでいるお求めやすいミニトマと同じ味がしました…(やっぱり苦手💦)。
完熟ミニトマトが一般に出回らない理由
ここまで完熟ミニトマトの見分け方について書いてきましたが、実際の流通量は極端に少ないハズです。
なぜなら完熟させてから出荷すると、極端に実が痛みやすくなるのが理由の一つ。
完熟すると実は柔らかくなるので、高級果物のような個包装が必要になり、扱いがデリケートになるからです。
当然コストが掛かる分、価格も割高になるので流通量は少なくなります。
大量生産に見合わない
また、多段栽培で一株の収穫量を増やそうとすれば、当然株が弱らないよう未熟なうちに収穫する必要があるのが2つめの理由です。
長く実を付けておくということは、株自体の生殖成長(花や実の成長)が強くなり、栄養成長(葉・茎・根の成長)を抑制してしまいます。
実に栄養を蓄えて、株の成長より子孫を残す事にエネルギーを使うようになると考えればわかるでしょうか?。
それゆえ実はおいしくなるのですが、プライスラインが高くなり売れ残った時のロスで採算に合わないので一般に流通しないのです。
お得な完熟ミニトマトの入手方法
工業製品と事なり、品質保証の難しい野菜・果物。
中には直売所などで生産性を無視した極上のミニトマトに出会うこともありますが、地元でそのような生産者さんを見つけたら超ラッキーです♪。
どんなに見分け方がわかっても、そもそも売っていなければお話になりません笑。
最後に、美味しいミニトマトを手にする方法を記載して締めくくりたいと思います♪
最高級ミニトマト「OSMIC FIRST」
様々なメディアにも紹介されている、衝撃の甘さ保証するミニトマト。
お値段も別格ですが、ホンモノを味わうにはこのくらい出さないと手に入りません…。
公式サイトの説明の中に、
甘さの約束
引用元:株式会社OSMIC公式HPより
一般的なトマトはまだ赤くならないうちに収穫しますが、OSMICのトマトは真っ赤になるまで収穫しません。そうすることで甘さをお約束することが出来るのです。
とあります。
その他にも拘り抜いた土・最適な栽培環境・最高の食感・徹底した品質管理とありますが、一番重要なのは、
…だと思います!
確実に高糖度の完熟ミニトマトを入手するなら、オスミックファーストでキマリです♪
産地直送「ポケマル」
会員約30万人!日本最大級の産直サイト「ポケットマルシェ」、略してポケマル。
全国約5,000名の生産者さんが登録しており、果物・海鮮・野菜・お肉など10,000点以上の品揃え。
旬の食材を生産者さんから直接買えるサービスの日本最大級の産直サイトです♪
アタリハズレはありますが、限られた地域のミニトマトから選ぶより完熟ミニトマトに出会う確率は高くなります。
生産者さんから直接買えるから、素敵な農家さんをを見つけたら「極上ミニトマト」がお安く手に入る事も♪
産直アウル
個人的にはコチラの産直サイトがお気にいり♪
理由は簡単、
全国の生産者さんが顔と名前を出し責任を持ってお届けするのはポケマルと同じですが、購入する前に直接トークできるのは魅力です!
お気に入りの生産者さんから何度もリピートし仲良くなれたら、
…という要望(ワガママ)を聞いてくれる可能性もあります♪
オスミックファーストさんのような糖度選別は出来ませんが、実際「みらどり」が購入したミニトマトを糖度計で測定すると、10度を超えるものをお得に入手出来た経験が何度もあります♪
SNSなどで情報発信している生産者さんもいらっしゃいますので、是非一度産直アウルで素敵な生産者さんを検索してみて下さい。
家庭菜園で完熟させよう♪
プロの農家さんから買う以外にも、ご家庭でプランター栽培にチャレンジしてみるのもオススメです。
限られた用土なので、長期多段栽培(ミニトマトが付く房を何段も付けて長期間栽培する方法)は難しいですが、4段くらいまでならイケると思います。
最初に付いた実をすぐに収獲せずに、赤く色付いてからさらに1ヶ月以上樹上で完熟させたミニトマトが確実に食べられます♪
もちろん、糖度を上げるためには多少のコツがありますし、初めてだと病害虫にやられる事もあるでしょう。
「ミニトマトを栽培した事があるけれど甘くならない…」
「せっかく付いた実が梅雨時期に落ちる、枯れる…」
「葉っぱに黒い斑点が出来て元気がない…」
…などを経験されている方がいらっしゃいましたら、ぜひともコチラの記事もご参照下さい👇
みらどり 自分で育てたミニトマトは甘くて美味しいですよね!表題の写真のように、ヘタが枯れるまで樹上で完熟させると「幸せ」すら感じるなー💓 ちきちき えっ?!俺の育てたミニトマトは、そんなに甘くないんだけど・・・。 みら[…]
美味しいミニトマトの見分け方【まとめ】
どんなに見分け方がわかっても、なかなか巡り合うことの出来ないおいしさピークの完熟ミニトマト。
結局、実が赤いだけではおいしさが分からないのですが、どのような育て方をされているか直接問い合わせる事ができれば1つの目安にはなると思います。
確実なのは1粒1粒糖度選別された高級「オスミック」ミニトマト。
また、ご自分で育てたミニトマトのおいしさは格別なのは間違いありませんが、収獲までに最低3ヶ月はかかります笑。
すぐに食べたい方は、産直アウルをお試しください♪
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ