魚は色盲?ルアーのカラー選びの具体的な2つのポイント【噂の真相】

ルアーの明暗

ルアーカラーは色彩より明暗が重要である

みらどり
ルアーのカラーはとても種類が多く、天候や潮色、魚の活性やカラーローテーションが必要な事は間違いありません。
ちきちき
わたしは、見た目がキレイなカラーばかり揃えてしまいます。
あとは、ネットで話題の「人気のレアカラー」を探し求めてしまします。
みらどり
そうですね。釣りは趣味だから、それもある意味正解ですが・・・。
この記事では、釣る為のルアーのカラー選びの真相を検証していきたいと思いますので「ちきちき」さんも参考にしてみて下さい。
 

表題の写真は「みらどり」が、エリアトラウトで使用しているスプーンをモノクロで撮影したものです。

その、カラー写真がこちらです。

ルアーのカラー参照

どうでしょう?表題のモノクロ写真と比較して、人間から見る色彩が違っても明度の同じカラーが多い事に気が付きませんか?

人間の色彩感覚では、色々なカラーを認識できますよね。その為、微妙なカラーの違いで、ルアーのカラー名が付けられます。

中には限定カラーや問屋オリジナルカラーなど、実に100色以上のアイテムをラインナップしているメーカーもあります。

ルアーフィッシングにおいて、ルアーのカラーローテーションは釣果に影響すると実感している方は多いと思います。

しかし、結論から申し上げますと「魚を釣る為のカラー」と、「人を釣る為のカラー」があるのだと「みらどり」は考えます。

本当に魚は色盲なのでしょうか?

かつて魚の視覚は「色を識別する事が出来ない」と言われていました。しかし、つい最近になって、魚の視細胞の詳細な研究の結果、魚は色を識別できると判明しました。

もちろん、魚種によりその色彩感覚の差や、特定の色にだけ反応するなどの違いはあるようです。

しかし、魚はルアーのカラーを識別する能力はある、と言えるようです。

ただし、タチウオやシーバス、カワハギなどで、ルアーカラーの違いで釣果の差が無い事もまた明らかになりました【参考:つり人オンライン「魚は色を見分けるのか?」

これでは「ルアーのカラー選びは意味がない」という事になってしましますが、30年間釣りをしてきて、明らかにルアーカラーの違いで釣果に繋がったという体験はなんなのでしょうか?

釣りを愛する全ての人に読んでほしい!「みらどり」オススメの一冊です。タイトルに「釣りエサ」とありますが、ルアー・エギ・毛バリについての検証もあります。この記事にルアーの色彩や明暗について詳しく記載があります。こちらの本をじっくりと3回読んで自分のモノにすれば、必ず釣果UPに繋がるはずです!!ライバルが増えるのであまり拡散したくないのですが・・・。みらどりのバイブルです。

魚眼一般論

ちなみに、広島大学大学院生物圏科学研究科とサンラインが共同で発表した論文を基にした記事によると、電気生理学的手法が魚類の色覚能力を調べることに成果を上げているそうです。

論文では、光を媒体にした視覚情報は眼の網膜に取り込まれ、さまざまな回路を経て脳に伝えられており、
これを利用して行われる実験がS電位と呼ばれています。

この方法で実験を行った結果、チヌ・グレ・マダイは色盲またはそれに近いと考えられます。というのも、魚種のS電位を調べるとL型タイプしか示さないからだそうです。

引用元:株式会社サンラインHP「チヌ(黒鯛)に警戒されない“色”と“糸”を科学する」より

80年も前に金魚の実験から色覚がある事は証明されておりましたが、やはり魚種毎にその能力には差があったようですね。

つまり、色覚に優れた魚種もいれば、色盲の魚種もいる。しかし、特定の色の波長に反応が見られない現象も起こるため、カラーローテーションは無意味…ではないようです。

①色彩ではなく濃淡のローテーションが有効

ルアーの明暗「スーサン」
濃淡(グレースケール)
ルアーの色彩「スーサン」
色彩

ある特定のカラーで釣果の検証を行うと、カラーによる釣果の違いはありませんでした。

しかし、毎日釣り人が訪れるエリアフィッシングのトラウト釣りで、カラーローテーションを行う事による釣果の違いは、「釣り人」なら感じるところがあると思います。

カラーによる釣果の違いが無かったとしても、特定のカラーにスレた魚に対して、カラーチェンジの有効性がありそうだ・・・という結論に至ります。

その際「魚が色を識別できる」と言っても、人間と同じ色彩感覚を持っているとは現代の科学では証明されていません。

人間の脳と、魚の脳を比べれば「人間と同じ色彩レベル」だとは到底考えられませんので、微妙な色の違いは判別していないと考えます。

また、明暗を識別する能力は人間の5倍あるので、おそらく明暗に対する反応を意識したほうが明確なルアーのカラー選びが出来ると考えます。

ルアーの明暗
濃淡(グレースケール)
ルアーのカラー参照
色彩

ルアーのカラーを選ぶ際には、上の2枚の写真を参考に、人間の見る色彩ではなく、魚の見る濃淡(グレースケール)で選ぶ事が1つ目のポイントです。

  • 明るい明度
  • 中間の明度
  • 暗い明度
  • 明暗の混合(柄)

100種類のルアーカラーがあったとしても、上記の4つくらいをローテーションすれば良いと考えられます。

②あなたが釣れると信じたカラーを選ぶ

ルアーの明暗「レンジバイブ」
濃淡(グレースケール)
ルアーの色彩「レンジバイブ」
色彩

上の写真は「みらどり」のお気に入りのレンジバイブ70のグレースケールとカラー写真ですが、明暗で比較すると違いが無いように見えます。

しかし、このカラーの中でも日によって明確に「釣れるカラー」と「釣れないカラー」があると思っています。

それがある意味「プラシーボ効果」だったとしても、信じて投げ続けられる事が大切だと考えます。

とてもいい加減な事を言っているようですが、人間にはプラシーボ効果(偽薬効果)が働きます。

まったく効果の無い薬でも「新開発された抜群に良く効く薬」と医者に言われて飲み続けると、なんらかの改善がみられる事が医学的に言われています。

あなたが直感的に「釣れる」と感じたり、信頼している店員さんに「これすごく釣れますよ!」と言われたカラーは、実釣の際の安心感が得られます。

「こんなカラー、本当に釣れるのかななー?」と疑心暗鬼でルアーを投げるのと、「このカラーで釣れなきゃ諦める!」という自信のあるカラーで釣りをするのでは、集中力に差が出ます。

つまり、真剣に釣りをするための「あなたのモチベーションを保つカラー」を選ぶ事が2つ目のポイントです。

釣りの「やる気スイッチ」を入れるカラー

ルアーの明暗「X-80」
濃淡(グレースケール)
ルアーの色彩「X-80」
色彩

「みらどり」もルアーフィッシングを始めたばかりの頃は、同行者の釣れたカラーが無いと、その日はもう釣れないと諦めていた時期もありました。

ヒットルアーやヒットカラーなどを沢山持つようになると、同行者の釣ったルアーやカラーに替えて、モチベーションを保つ事で釣果に繋った経験が何度もありました。

「ちきちき」さんのように、有名なテスターさんやブログなどで紹介された必釣カラーも、ある意味正解なのです。

【決定版】良く釣れるルアーを選ぶための3つのポイント大公開!で少し触れましたが、「みらどり」はそこまで真剣にルアーのカラーは選びません。

しかし、ルアーメーカーさんが「沢山のカラー」をラインナップするのも、あなたが釣れる!と信じらられるカラーを選んでもらう為です。

もちろん1つのルアーで「色々なカラーを売りたい」と言うのが本音だと思いますが・・・。

ただし、商売を抜きにして、1つのルアーカラーが4色しかなければ、釣りがツマラナイモノになってしまいます。

ルアーローテーションを難しく考える事も釣りの面白さの1つですが、ルアーのカラー選びという迷宮に入ってしまったら、一度この記事を読み直してみて下さい。

ルアーのカラー選びのポイント【まとめ】

本物のイワシカラー
本物のイワシカラー
みらどり
いかがでしたか?魚と人の視覚の違いを理解すると、ルアーのカラー選びの迷いが、少しは改善されたのではないでしょうか?
ちきちき
わたしのルアーのカラー選びも間違ってはいなかったのですね!
価値ある高値のレアカラーで、モチベーションを保つ事が、釣果UPに繋がるのですね♪
みらどり
う~ん、間違ってはいないけど・・・。
でも沢山釣る為には、レアカラーより「ルアーの種類」を沢山持っていた方が良いよ!

ちなみに、釣り歴30年の「みらどり」のルアーのカラーローテーションが釣果に影響する割合は、

  • ルアーローテーション80%
  • カラーローテーション20%

です。飛距離やアクション、レンジなどが異なる「ルアー」そのものをローテーションさせた方が、カラーローテーションより有効であると感じています。

カラーローテーションは、その日のヒットルアーが決まって、もう1匹ひねり出したい時に行う程度です。

カメラを持って釣具屋さんへGO!

今度釣具屋さんに買い物に行く際は、ぜひスマホ片手にルアーを撮影してみて下さい。グーグルフォトの編集・フィルタのエッフェルを選択してグレースケールの濃淡を確認してみてください。

お店によっては「写真はご遠慮ください」と言われるかもしれませんが、「ルアーの濃淡を確認しているんです!」とお答えすれば、了承してくれるお店が大半だと思います。

デキル店員なら「そうでしたか、ごゆっくりどうぞ」と言ってくれるはずです(他店との価格競争防止や競合店調査目的の撮影を禁止しているお店はありますが、購入目的の撮影は許可してくれる所がほとんどでした)。

万が一理解してくれない店員さんなら、素直に従って「知識のある良心的なお店」を探しましょう!

ちなみに、色彩とは異なるグローカラー(蓄光)についての記事はこちらをご参照下さい👇

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