※3年間というのは包丁の使用頻度により異なります。切れ味を保証するモノでございませんのでご了承下さいませ。
研がずに鍛冶を恨むな
世の中には実に様々な包丁が販売されています。
鋼(炭素鋼)、ステンレス鋼、セラミック、チタン、ダマスカス鋼、複合材(コンポジット)。
それぞれ、切れ味・研ぎやすさ・耐久性・耐食性(サビ)・軽さ・価格などが異なり、自分に最適な一本を選ぶのは難しいですよね。
ただし見出しのことわざ同様、どんな包丁でも研がなければいずれ切れ味が落ちるのは必然。
よほどの粗悪品を掴まされない限り、包丁が悪いわけでは無いと思います。
包丁のクチコミ
包丁のクチコミには、
…という感想が見受けられますが、購入した包丁の素材特性を知らなかったり、そもそも一度も研がずに使っている事が原因だと推測出来ます。
素材特性を知る
一般的な包丁の素材は、コスパに優れたステンレス材が使われている事が多いようです。
耐久性とサビ難いのが特徴なので、研がなくても2、3ヶ月は問題なく使えます。
ただし切れ味という点で鋼(ハガネ)に劣り、メンテナンス性も悪く、研ぎ難いのがデメリット。
もちろん、高級ステンレス素材なら鋼に負けない切れ味にもなるそうですが、研がなければ切れ味は落るので注意が必要です。
切ると研ぐはワンセット
逆に、職人が好んで使う鋼(炭素鋼)の包丁は、研ぎやすくて切れ味抜群!
ステンレスと比べ耐久性に劣りすぐに切れ味が落ちるのと、サビに弱いので日常のメンテナンスがとても重要になってきます。
いわば、料理人・プロユースの上級者向けの包丁です。
全ての要素を完璧にクリアした包丁はありませんが、切れ味を持続させるには素材に合った頻度で研ぐ必要があるのです。
貝印 関孫六包丁とは
2022年に創業114年を迎える歴史のある貝印株式会社。
その伝統の技が生きる「関孫六」の起源は、鎌倉時代に関で刀剣作りがはじめられたことにあるそうです。
この時代に生まれた名匠「関の孫六」は独特の作刀で美しく芸術性の高い、切れ味の抜群な最上の刀として世に送り出されました。
その確かな技術をもとに、現代では包丁を含め生活に密着した様々な刃物を製造しています。
適正価格でコスパ最強
そんな「野鍛冶※の精神」が受け継がれ関の刃物は、
※包丁、工具、ハサミ、美容刃物など、暮らしの中の道具を幅広く手掛ける鍛冶屋の事。
…と、高評価を得てきました。
決して高価な包丁だけを作っているのではなく、伝統ある日本の刀剣作りの技術を生かし、高品質な包丁を適正価格で販売しているコストパフォーマンスに優れたブランド包丁です。
三徳包丁
どこのご家庭にもある、和包丁と洋包丁の利点を組み合わせた日本の洋包丁。
肉、魚介、野菜と広範囲に活用でき、両刃の包丁です。
使用頻度が多く、日常のメンテナンスが重要なので簡易砥石を利用したこまめなメンテナンスが重要となります。
後述の両刃用簡易砥石をご参照下さい♪
出刃包丁
日本刀を原型としており、片刃を基本とする和包丁。
出刃包丁はその切れ味の素晴らしさで、世界中の料理人を魅了するほどの美しい切断面になります。
刃元が厚く、切っ先が鋭く薄いのが特長です。
主に魚をおろす・ぶつ切りにするなどの用途に活用するので、キャッチ&イート派の釣り人なら1本は持っているのではないでしょうか。
使用頻度は三徳包丁に比べると少ないと思いますが、砥石を使うのが苦手な方は「片刃用簡易砥石」をご参照下さい♪
柳刃包丁
通称刺し身包丁とも呼ばれています。
刃渡りは180mm以上で刺身を引く※ことに適した包丁。
※文字通り刃元を刺身に当て、手前に引いてスーっと1回で切ります。
片刃包丁ならではの切り口の美しさがあり、お刺身にしたマグロの旨味を引き出し、苦味を減らす効果もあるそうです。
こちらも片刃なので、簡易砥石は片刃用をお使い下さい。
関孫六専用【簡易砥石】
本来簡易砥石とは、切れ味が落ちた場合に補助的に使用するモノ。
とっても手軽で便利ですが、切れ味を持続するのは難しいのがデメリットとなります。
刃こぼれした際など、本格的な研ぎ直しをするには従来通り角砥石を使い研ぐ必要があるのでご注意下さい。
ただし、プロの料理人は1日中包丁を使うので簡易砥石では切れ味が持ちませんが、ご家庭で使う程度なら2週間〜1ヶ月に1回簡易砥石で刃先を整えるだけで十分だと思います。
包丁の研ぎ方
砥石を交差させたV字型の溝に包丁の刃を差し込み、手前に引き抜くことで刃先を再生します。
関孫六専用の簡易砥石には、両刃用と片刃用があるので包丁の刃先をご確認下さい。
また、包丁は乾いている状態で使用するのが本格的な角砥石と簡易砥石の違いになります。
どちらも3つの溝があり、1から順番に10回、10回、5回と包丁を通すだけの簡単なモノ。
- STEP1研削能力の高い粗目のダイヤモンド砥石を使用し、磨耗した刃先を削りとります。
- STEP2セラミック砥石を使用し、刃先を薄くすることで、切れ味を向上させます。
- STEP3仕上げに、細かいセラミック砥石を使用し、刃の先端を滑らかに整えます。
たったコレだけで、驚くほど切れ味が蘇るので自然と、
…と、不敵な笑みが溢れてしまいます笑。
ご注意:普段から角砥石でしっかり研ぐことの出来る方は簡易砥石ではかえって切れ味が悪くなります。あくまで砥石でうまく研げない、研いだことの無い方に向けたメンテンナンス術となりますのでご了承下さい。
60秒で切れ味復活!
上の写真は3年使った包丁を、1ヶ月以上研がずに切れ味の落ちた状態で切った長ネギと、簡易砥石でサクッと研いだ包丁で切ったネギ。
撮影の為にかなり我慢して使っていたのですが、ココまでガタガタになるとは思ってもみませんでした💦。
ある意味ヤラセ…いや演出画像ですが笑、切れ味が戻ったのは本当です♬
専用の簡易砥石には、両刃用と片刃用があるのでソレだけご注意下さい👇
関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー両刃用
包丁の使用頻度にもよりますが、2〜4週間に一度コレでゴリゴリするだけで簡易的に切れ味を取り戻すことが可能です!
1、2、3のスリットで、それぞれ10回、10回、5回通せば完了です。
わずか60秒で研げますので、
…と感じた時にすぐゴリゴリ♬
研ぐ回数
10回、10回、5回とワンセット行っても切れ味が悪いと感じたら、10回、10回、5回ともう1セットゴリゴリしてみて下さい。
プロの料理人は毎朝研いでいるそうなので、刃先の消耗を恐れずガンガン研いで見て下さい。
ご家庭でも、毎回使う前に研げばいつでもおろしたての切れ味でお使い頂くことも可能です♪
…の組み合わせが、いつまでもおろしたての切れ味が持続する、最強のコスパ包丁を生み出します!
関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー 片刃用
ご家庭で使用している一般的な包丁は、概ね両刃だと思います。
しかし、釣りで使う出刃包丁や柳刃包丁は片刃が基本。
間違うと切れ味が復活するどころか、かえって切れなくなるので注意が必要です。
使い方は両刃用と同じですが、刃先の平らな方に押し付けるとうまく研げるのでお試し下さい。
クチコミ
両刃用と異なり、片刃用のクチコミには
とか、
…という悪いクチコミが多めです。
おそらく、ご家庭の主婦の使う両刃用より、普段から自分で包丁を研げる男性陣のコメントのような気がします。
角砥石で上手に包丁を仕上げる事の出来る人には、簡易砥石の切れ味では満足出来ないのでご注意下さい。
包丁と簡易砥石の相性
また、お使いの包丁との相性もあると思います。
セラミック製包丁、チタン包丁には使用できませんと記載がありますし、特殊な形状の包丁にも対応出来ないのでしょう。
オススメは、
…の組み合わせ♪
三徳包丁や万能包丁には使えませんので、お手持ちの包丁の刃先をご確認下さい。
しっかり研ぐなら
ちなみに、
という方には、こちらの角砥石セットもおすすめです♪
400と1000、3000と8000の粗さの異なる両面砥石セットで、研ぎ直しから仕上げまでこのセット1つでバッチリです。
角砥石を平らにす修正する修正石、竹製滑り止め台、包丁を砥石に当てる角度固定用補助具付きだから初めての方でも安心!
ご参考までに👇
関孫六包丁+専用簡易砥石で使い始めの切れ味を維持する!
プロの料理人が使うなら、簡易砥石の切れ味では物足りないでしょう。
しかしご家庭で使う包丁なら、コスパに優れた日本製の関孫六包丁と専用簡易砥石のセットで驚くほど切れ味が蘇ります♪
簡易砥石といえど、日頃のお手入れを怠った高級包丁より断然切れ味が良くなります!
簡易式のシャープナーは、角度を自分で調整する必要もなく扱いが楽なので、日常使いにとっても便利♬
とりあえず、簡易砥石だけでもお試ししてみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ