釣りはある意味「宝探し」どの場所・ポイントを狙うかで釣果が決まります
「釣り」「場所」で検索すれば、沢山出てくるよ?!
もちろん、教科書通りの釣り場所選びや、ポイント選定なんて書くつもりはありません。
魚心より、人心の裏を読んだ場所選びをご紹介します。
釣りの場所選びや、ポイント選定の方法などは、ネットや釣りの教科書に山ほど情報があります。
しかし、実際に釣りに出かけると、そんな「教科書通りの一級ポイント」は釣り人で一杯・・・。
さらに、釣れている情報がネットに流出しようものなら、釣り場に隣接した駐車場にすら入れません。
そこで、魚心人心では、人心の裏をかく釣り場所選びをご紹介致します。
「あー、そういえばそんな釣り人もいるよねー」という軽い気持ちお読みいただくと幸いです。
①釣り場所を決める際は、なるべくアクセスしにくいポイントを選ぶ!
えー、これは全ての釣りに共通して言える事ですが、まさに「人心」の裏をかいた釣り場選びです。
人間は無意識のうちに「なるべく楽な方」を選ぼうとします。釣り場選びの際も、交通の便の良い場所や、駐車場から近い場所、なるべく渋滞しない釣り場などから選びます。
多くの釣り人は、釣り場紹介に必ず記載されているアクセス方法やトイレの有無などから釣り場を選びますので、当然その場所には釣り人が集中します。
激込みより、ガラ空きの釣り場所の方が釣れる
同じ条件の釣り場なら、当然競争相手の少ないポイントの方が魚の反応はすこぶる良いですよね。
休日釣行の方と、「みらどり」のようなサービス業従事者の平日釣行では、圧倒的に平日の方が釣れます。
しかし、たまに「みらどり」も子供の休みに合わせて、休日釣行を余儀なくされる事があります。
その時は、必ず釣り場までアクセスしにくい「本命ポイントのすぐ脇の類似した釣り場」を選びます。
教科書通りの一級ポイントに魚が集まっていれば、それに近接した釣り場にも当然魚は回ってくるはずです。
また、釣りは宝探しゲームのようなモノ。グーグルマップで自分が調べ、辿り着いた釣り場で爆釣すれば、これほど嬉しい事はありません。
具体的にはどのようなポイントを選ぶのか
- 駐車場からとにかく歩く釣り場所
- 人口の多い都市からなるべく遠い釣り場所
- 高速道路の出口から離れた釣り場所
- 渡船しなければ行けない釣り場所
- 通行許可証が無いと入れない釣り場所
- 泳がなければ行けない釣り場所
- ウェダーを履いて、干潟を歩く釣り場所
などなど・・・。中には、お金の掛かるアクセス方法や命がけ?のモノもありますが、基本は駐車場から遠い「長時間歩く」ポイントがオススメです。
渓流釣りやアユ釣りをされる方は、片道300kmや400kmは日帰りコース・・・。人の少ない爆釣ポイントを求めて日夜走り続けます。
また、お金を掛ければ「渡船」で行く釣り場も釣れる可能性は上がります。自分のゴムボートで沖のサラ場に向かう冒険者もいます。
通行許可証は・・・羨ましいです。橋の工事で1年以上立入禁止の橋脚下で、数人でシーバス爆釣していた工事関係者がいらっしゃいました。
泳いだり、ウェダーで干潟を歩くのは危険が伴いますのでオススメしませんが、そういう蛮勇も沢山います。
あなただけの爆釣を想い描いて、山を越えて谷を越えて、時には海を越えて・・・いざ桃源郷へ!
②あえて他の釣り人が狙わないマイナーなポイントを攻める!
これもある意味定石ですが、釣り場に着いたあと、どのポイントを攻めるかも一日の釣果を左右します。
先行者が居たとすれば、普通のポイントは攻められた後だと考えます。魚影は薄いか、かなりスレていると予測出来ます。
そんな時は、あえて教科書通りのポイントを避けて「え?こんな所に魚が居るの?」というポイントを狙います。
シーバス釣りでは、橋脚の向こう側・・・を意識して釣ります。掛かれば橋脚に糸が擦れてラインブレイクの危険はありますが、立ち位置とヒットポイントを計算し、一瞬で手前に引きずり出すのです。
渓流釣りやアユ釣りでは、水深5cm程度の人が歩く岸沿いのポイントは誰も竿を入れておらず、一人だけ爆釣した経験があります。
バス釣りでも、ゴリゴリのヤブの下など、無意識でキャストを避けてしまうようなポイントに魚が残っていたりします。
投げのシロギス釣りでは、誰もが100m以上の遠投をしている砂浜で、波打ち際のチョイ投げで30匹以上立て続けに釣れた事もあります。
ビギナーズラックは、これらが原因で起こる可能性もあります。初心者だから良く分からずに竿を入れたポイントが穴場だったという例です。
無意識で避けてしまうポイントを意識して狙う
釣りをしていると「根掛かりしそうだ」とか「木に引っ掛けそうだ」「掛かっても落ち込みに走られて切られそうだ」などの理由で、無意識に竿を入れないポイントがあります。
釣りを長くやっている方ほど、過去の経験上「掛けても獲れない」ポイントを自然と避けるようになります。
また、ルアーが根掛かりするポイントも、何度もルアーロストを繰り返さないよう当然避けますよね。
そんなポイントを、意識して狙うようになるのが毎回安定した釣果を叩き出す、「釣り名人」と呼ばれる人たちです。
水中に居る魚にとって、上空から狙い難いポイントほど敵(鳥)から身を隠せる居心地の良い場所になります。
また、根掛かりするポイントというのも、水中の地形変化がある証拠ですので、うまく攻略すれば魚とのコンタクトを取りやすい場所と言えます。
③釣果情報の流出した場所と類似した別の釣り場所を選ぶ!
3つめは情報戦です。「人心」を読むと、釣れた実績のある釣り場に行きたがるのは当然の心理といえます。
しかし、釣果情報は諸刃の剣です。情報が新しければ、魚がまだ居る可能性が高い代わりに、釣り人は確実に多くなります。
情報が古ければ、すでに魚が抜けた可能性がある割に人が多いという「最悪の釣り場」になります。
また近年では、SNSなどにより場所の特定は難しいですが、リアルタイムで釣果情報を入手できるようになりました。
季節などにより魚が釣れ始めた情報を入手したら、同じような条件の場所でも魚が動き始めると予測して、類似したポイントを目指します。
魚の行動は近隣の都道府県なら概ね同じ
「春の乗っ込みで、フナが釣れ始めた」という情報があれば、その情報の出所が近ければ、どこの釣り場でも同様の釣れ方をすると予測出来ます。
「湾奥でシーバスが回遊、2時間で3匹釣れた」との情報を入手したら、当然シーバスの回遊は広範囲にわたるので、湾奥の釣り場ならどこでもチャンスはあります。
「那珂川で鮎爆釣!若鮎大橋でトップ50匹の釣果」という新聞の情報があれば、延長150kmもある那珂川の、小川地区周辺30kmは期待の持てる釣り場となります。
あえて、若鮎大橋を狙って釣りに行くと、釣り銀座で動けない・・・という事になります。
「富津新港の防波堤で豆アジ100匹!」という釣具屋さんのHPを見たら、岬の向こうの船形港や、手前の勝山漁港へ向かいます。
情報のある釣り場所へ向かうのは、安心感がありますが、釣りのポイントは1つではありません。
10の魚を10人で狙うのか、10の魚を1人で狙うのか・・・。より多く釣れる可能性があるのはどちらでしょうか?
あえて入手した情報の釣りの場所を、少し外した場所に行く事が「爆釣」への近道です。
情報の信ぴょう性を考慮して釣り場を選ぶ
また、釣果情報で釣り場まで公開されている事は少ないでしょう。何故なら、釣り人にとって漁場は、なるべくなら誰にも教えたくない秘め事だからです。
新聞や雑誌、釣り場の本などに掲載されている場所は、いわば2級ポイント。本当に釣れる場所というのは、なかなか表には出回りません。
地元の釣り人と、釣り場情報を掲載した出版社が揉める事は良くある話です。
初心者が釣り場所を選ぶには最適ですが、より安定した釣果を求めるようになると、自然と「マイポイント」を持つようになると思います。
釣りは「宝探し」のようなモノ。魚の生態や、流出した釣果情報を照らし合わせて、あなただけの釣り場所、ポイントを探す事も「釣りの楽しみ方」の一つです。
釣りの場所選びの3つのポイント【まとめ】
釣り場、ポイント選びに「魚心」も大切ですが、「人心」から竿抜けポイントを選ぶ事も釣果を左右します。
あと、釣り人が沢山居る釣り場の方が安心感があるので、ついつい群れてしまいます。ひつじだから・・・(笑)?
また、堤防のアジサビキ釣りは、みんなでコマセをまいた方がアジの群れが止まるのでその方が良い事もあります。
あくまで釣果を優先するなら、こちらでご紹介した釣りの場・ポイント選びをご参考になさってみて下さい。
- ①釣り場所を決める際は、なるべくアクセスしにくいポイントを選ぶ!
- ②あえて他の釣り人が狙わないマイナーなポイントを攻める!
- ③釣果情報の流出した場所と類似した別の釣り場所を選ぶ!
もちろん、誰もが知ってるメジャーな場所でも釣れる「超一級ポイント」もありますので、一概には言えませんが、競争相手は少ないに越したことはありません。
あなたの釣りのスタイルに合わせて、釣れる釣り場所・ポイントをお選びいただく一助になれば幸いです。