ダイソーさんの釣具
ダイソーさんが釣具を扱いだしたのは、今から十数年前だったと記憶しています。
川釣り小物仕掛けや、海のサビキ用品など入門者用の道具がお店の片隅に陳列されており、万年金欠小僧の学生時代に安価なルアーを購入して釣りをしていました♪
もちろん塗装やフック、その他細かな作りは釣具店に並んでいるルアー品質には及びませんでしたが、それなりに魚を釣ることが出来たのは間違いありません。
今ではダイソーさんの釣具を手に取る事はありませんが(自称中級者?!)、入門・初心者の頃には大変お世話になりました♪
そんな庶民の味方ダイソーさんが、ついにPEラインを発売したのですぐに店舗に買いに行くも売り切れ続出…。
しまいには、安価なダイソーPEが転売で衝撃の高価格で出品される始末!
その価格なら日本製PEラインが買えるでしょ?!
…という転売価格で売られているのを、何度か目撃した事があります。
そんな話題のダイソーPE、ようやく購入出来たので業界人(釣具)の意見を聞きつつ検証スタートです♪
釣具店 店長さんのインタビュー
衝撃のロープライス100m330円(税込)で話題のダイソーPEですが、本職の釣具屋ではどのような認識なのかを直接伺ってきました。
最近ではダイソーで購入した釣り具の修理や使い方などの質問をされ、なんとも
…になる事が多いそうです💦。
雑談の中で少しヤンチャな発言も飛び出しましたが、そこはオブラートに包んで柔らかく表現を変えてあるのでご安心してお読み下さいませ笑。
価格の違い
太さの違い
入門・初心者におすすめのライン
10m毎の色分けについて
コスパ最強…とは言えない理由
お客さんの少ない時間帯に、常連面して1時間以上お話を伺った時の回答がだいたいこんなニュアンスでした。
このお話を元に、ダイソーPEラインの検証を行ってみたのでぜひご覧下さいませ♪
ダイソーPE徹底検証
釣具店スタッフのお話を元に、気になる点を独自検証。
その道のプロではなく、あくまで趣味で釣りをする素人検証なので…正確とは言えませんが参考程度にはなると思います。
また、品質が安定していない事が考えられるのがダイソーPEの特徴。
ロットによって、根本的に検証データが全く異なる事は考えられます。
試しに同様の計測をしたデータがあれば、ぜひお知らせいただけると幸いです♪
10m毎の色分けの精度
染色の精度は日本製PEラインでも誤差があるというお話でしたのが、ダイソーPEを実測してみたら下記のようなデータとなりました。
手元に手頃な日本製PEラインが無かったので、100m4000円の最高級PEオッズポートとの比較となってしまいましたがご了承下さい。
新品未使用時のデータですので、ご参照下さい。
色分け(5色✕2回) | ダイソーPEの長さ(m) | よつあみPEの長さ(m) |
---|---|---|
1色目 | 5.42 | 9.92 |
2色目 | 9.89 | 9.98 |
3色目 | 9.92 | 9.96 |
4色目 | 9.75 | 9.96 |
5色目 | 9.85 | 9.90 |
6色目 | 9.82 | 9.89 |
7色目 | 9.86 | 9.91 |
8色目 | 9.98 | 9.94 |
9色目 | 9.78 | 9.97 |
10色目 | 9.80 | 9.95 |
11色目?! | 7.20 | |
合計 | 101.27 | 99.38 |
ダイソーPEまさかの、
100m連結PE(12連結で染色が隣のスプールにずれ込んでしまう為)には良くある事ですが、ブリスターパックでは珍しい現象です笑。
また、少ないとクレームになるので多めに入れている…という証言も、今回の検証ではあてはまりませんでした💦。
メジャーを床において手作業での計測の為、人的誤差があるのでなんとも言えませんが、工業製品なので約10mと言ってもいいレベルだと思います。
実際の糸の量とタナ取り
上記検証で染色の精度を測りましたが、どちらも100mあたりの実際の糸長は±1%程度の誤差があるという結果となりました。
いや、1%の誤差というのは計測方法に問題があるレベルですね💦。
船釣りではタナ(水深)が命だと言われますが、カウンター(リールの水深計)・魚探・糸のマーカー…正確なのは魚探だけ。
その正確な魚探ですら、タナ取りの際は糸が横に流されて必ず潮でたわんでいるので「ビタッ」と合わせるのは難しいですよね。
広くて深い海中で、数m程度の誤差は気にしない…のが正解だと思います♬
耐摩耗性テスト
400番の紙やすりを使用し、耐摩耗性テストを行います。
基本的にPEラインは根ズレにめっぽう弱く(摩擦熱に弱い)、日本製PEと言えども一往復すら出来ないPEもあります。
手頃なPEラインが無いので、価格差10倍以上の耐摩耗性最強オッズポートとの比較となりますが、その点はご了承下さいませ…。
ダイソーPEの摩擦による破断
ダイソーPE1号を、紙やすりの上をテンションをかけた状態で1cm刻みで上下…する予定でしたが、一往復も出来ず下げた瞬間に破断しました💦。
PEラインを編む時の角度によって、根ズレに極端に弱いPEがあるのは知っていましたが、案の定その手のPEだったようですね。
オッズポートPEの耐摩耗テスト
今度はPEラインでオンリーワンの特殊2重構造のオッズポート1号でテストします。破断した画像からも分かる通り、かなり粘って4往復目で破断しました。
価格差が10倍以上あるので、比較するのも問題ですがコレしか1号がなかったので勘弁して下さい…。高いPEにはワケがある!という事で締めたいと思います笑。
糸質の違い
ダイソーPEラインは、製造コストの低い安価な4本編み。
数十本単位で束ねたポリエチレン繊維4本を、1本に編んでPEラインに仕上げています。
しかし、どんなに密に編んでも現在主流の8本組みのように円形にはなりません。
ガイドを通るとき、手元に「ゴリゴリ」とガイドにPEラインが通る感触がするのが4本編みの特徴。
指で撫でると、ザラザラとした手触りがあるのですぐに分かると思います。
これに関してはダイソーPEだからと言う事ではなく、4本編みの特徴なので致し方有りません。
PEラインの中には、表面をコーティングする事で糸すべりを良くする加工がされているモノもありますが、ダイソーPEはゴリゴリとしたザラつきがある張りのあるラインに仕上がっています。
強度表記の真実
直線強力でいえば、決して8本組みより劣るわけではありませんし、摩擦耐力も4本編みのほうが優れています。
しかし、編み方・組み方の違いで強度にバラツキが出るのは否めません。
また、PEラインの原材料であるポリエチレンの種類で決定的な強度差が生じる事もありますが、同じ太さなら劇的な強度UPは望めないのも事実。
問題は、号数表記が同じでも、
…という事です。
ダイソーPEライン1号で18ポンド(8.2kg)というのは決して弱くはありませんが、実際2号相当※の太さがあるとしたら…強いとは言えなくなりますね。
※釣糸JAFS基準を遵守しているYGK製PEラインの場合、1号で18ポンド表記ですが、1.5号25ポンド、2号は30ポンドです。
号数表記と標準直径について
日本製のPEラインですら、釣糸JAFS基準を遵守しないメーカーは号数表記がデタラメなのは以前にもお伝えしましたが、中国製のダイソーPEはそれを遥かに上回る太さがあります!
編糸であるPEラインは、1000分の1が計測できるデジタルノギスでも潰れて正確には測れません(そのため釣糸JAFSでは、デニールという重さを太さの単位としています)。
見た目から推測すると、今回購入したダイソーPE1号で釣糸JAFS基準PEの1.5〜2号はあると思います。
それだけ太ければ、実測強度は日本製の同号数と同じ数字が出せるかもしれませんが、そもそも太ければ強いのは当然です。
詳しくは別途こちらの記事をご参照下さい👇
みらどり 日本で販売されている釣り糸は、概ね日本製である事が多いのですが、その太さや強度表示はデタラメである事はあまり知られていません。 わんだまん えー?!「MAID IN JAPAN」を信用していたのにー!日本の工業製品の[…]
針と糸は99%日本製?!
ちなみに、今どきの釣具店は中国製品で溢れているのがコロナ禍で明らかになりました(中国ロックダウンで工場が稼働しなかったり移動制限で納品が滞った)。
しかし、針と糸は今でもほぼ日本製だそうです。
…と、独断と偏見で盲信しています♪
日本製の針と糸は、
…と自信を持って断言致します(根拠はありませんケド💦)。
ちなみに100m330円とまではいきませんが、日本製で100mあたり約700円(200m約1400円)のコスパ最強PEラインはコチラです👇
中・上級者が使用しても、なんの問題もない信頼のYGKよつあみ製PEラインです♬
ダイソーPE徹底検証【まとめ】
決してダイソーPEを否定しているワケではありませんが、趣味で釣りをされている高尚な方にはぜひとも品質世界一の日本製PEラインを使って欲しいと勝手に願っている「みらどり」です♪。
激安PEラインは、ダイソーに限らずネットでも多数見受けられますが、あまりにも安すぎるPEは日本製ではありませんので一度ご確認してみて下さい。
…という、釣具店 店長さんの言葉で締めくくりたいと思います!
最後までお付き合いいただきありがとうございました♬
(:D)┓ペコリンチョ
ダイソーPEラインに新たに0.3号0.4号150mと1.0号1.5号200mが追加!コチラの記事でご確認下さい👇
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コスパに優れたPEラインをお探しなら、コチラの記事をご参照下さい👇
みらどり 釣り歴30年...過去に数多くの「PEライン」で失敗をしてきた「みらどり」です。その経験を元に、出来れば避けたいPEラインの特徴と、おすすめのコスパ最強PEをご紹介致します♪ わんだまん (´ー`*)ウンウン、まさに[…]