最強の防寒レイヤードとは
数年前から電熱ベスト、ヒートベスト、充電式ホットベスト等と呼ばれる発熱防寒が流行しています。
しかし、ソレ単体ではぜんぜん暖かくない発熱量の少ない商品や着こなしの失敗で、
…という方もいらっしゃると思います。
10万円の防寒スーツより2.5万円の電熱ベスト
この記事では、従来の防寒対策の基本である保温系防寒と、電熱ベストのような発熱系防寒を組み合わせた最強の防寒レイヤードをご紹介♬。
どんなに高価な防寒スーツでも、それ単体では暖かいとは言えません。
逆に、普段着に電熱ベストをプラスするだけで十分暖かさは感じられますし、しっかりとしたインナーとアウターを着こなせばまさに最強の防寒レイヤードとなります!
記事の後半には、コタツとカイロ、2種類の電熱ベストの比較検証も掲載。
釣りを含めたアウトドアで、コタツのような暖かさキープする着こなし術をご紹介致しております。
…なにか1つでも防寒対策のお役に立てれば幸いです♪
冬に釣りをするメリット
寒い冬に無理して外遊びしなくても…、とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、冬はアウトドアレジャーの閑散期。
一般的には、インドアに消費の矛先が向かうシーズンです。
しかし、そんなオフシーズンだからこそ享受できるメリットもあります♪
ライバル(釣り人)が減る冬だからこそ、防寒対策を万全にして快適に釣りを楽しめる方法をご紹介致します。
釣り人が減る
1つめのメリットは、冬場は全体的に釣り人が減少して魚に掛かるプレッシャーが落ちるという事が言えます。
ハイシーズンの週末には、どのポイントも人だらけ…。
…というハイプレッシャーでの釣りを強いられますが、寒くなるにつれてガチ勢しか釣り場に足を運ばないようになります。
比較的高水温を好むサンフィッシュ科のブラックバスのように、冬に釣れなくなる魚種もいるので注意が必要ですが、ライバルが減るのはメリットと言えるのではないでしょうか。
冬がシーズンの釣り物
また、冬にシーズン突入する釣りモノもありますので、水温の低下と共に魚の食いが必ずしも渋くなるとは限りません。
ワカサギ・トラウト・オニカサゴ・ヒラメ・カワハギ・ヤリイカ・カレイ・アイナメ等は、晩秋から冬に向けてシーズンをむかえます。
今では1年中狙われている釣りモノもありますが、魚種によって適水温が異なるのでやはり冬に狙うべきターゲットがあるのです。
これが2つめのメリットとなります。
魚が美味しい季節
さらに、冬は魚が脂を蓄える季節です♪
キャッチアンドイート派の「みらどり」が、冬に釣りに行く理由がコレにあたります♪
夏場は浅場で活発に釣れ盛るアジも、水温の低下とともに次第に深場に落ち、年末年始に釣れるアジは1匹捌くと包丁が脂でギトギト…。
2、3匹捌くと包丁が切れなくなるほど脂が乗ってきます!
管理釣り場のニジマスですら、秋〜冬に脂が乗るのは変わりません。
寒さに負けず釣りに行けば、アフターフィッシング(美味しく食べる)というご褒美が待っています♬
一般的な防寒対策
日常生活の防寒対策と言えば、ユニクロのヒートテックが有名ですね。
釣り用にヒートテックの「極暖」や「超極暖」を使用している方は多いのではないでしょうか。
また、近年ワークマンの防寒着が、
…と、釣り人に大人気。
釣りでも十二分に使える防寒性能を持ち合わせているので、必ずしもシマノ・ダイワなど釣りブランドの防寒を購入する必要はないようです。
ユニクロでもワークマンでも、コスパに優れた保温系防寒ウェアーをインナー・ミドラー・アウターの3種類に分けて考えるのが一般的な防寒対策。
重ね着ではなく発熱が最強
防寒の基本は何枚も重ね着するのではなく、保温・断熱効果の高い空気層をいかに保つかがポイント。
…と、昔はだるまさんのようにまん丸と着ぶくれしている釣り人もいましたが、最近はあまりみかけなくなりましたね。
また布団のような保温系と、それ自体が発熱するコタツのような発熱系を比べると、圧倒的に後者の方が暖かいのは間違いありません。
昔からあるホッカイロなども発熱系に含まれますが、1つ2つでは面積が小さいので身体全体を効率良く暖める事が出来ないのと、温度調整が難しいのがデメリット。
結論から言うと後述するサーモクラフト(電熱ベスト)が最強の防寒対策となりますが、保温と発熱をうまく組み合わせる事が、真冬の釣りでも快適に過ごすのに必要な条件となります♪
保温系防寒対策
防寒の基本は、
汗を吸うインナー
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空気を保持するミドラー
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風を通さないアウター
この3種類の着こなしが重要です。
アウターにモコモコのダウンを着ても、生地が風を通すと防寒性能は落ちてしまいます。
真夏のクーラーボックス同様、いかに熱伝導率の低い空気を保持出来るかが、真冬の保温系防寒対策の要です!
後述の発熱系防寒と併用するにも、びゅうびゅう隙間風が吹き込んでは意味がありませんからね。
決してルアーブランドやアウトドアブランドのような、高級ウェアが必要なわけではありません。
ポイントを押さえた効果的な防寒ウェアの選び方をご紹介致します♪
インナー
肌に直接触れるインナー。
ポイントは給水速乾性能と、生地の厚さ(薄けりゃ寒い笑)です。
水は空気の20倍以上熱伝導率が良いので、インナーに給水・速乾性能が無いと汗冷えで体温が低下する原因となります。
また、インナー生地は汗を吸うと温度が上がるヒートテックのような吸湿発熱繊維(加温)と、光電子※と呼ばれる輻射系繊維(保温)とに分かれます。
※光電子:体温が発する遠赤外線を吸収、輻射(手のひらを近づけるだけで温かさを感じるのが輻射熱)することで快適な温度に保つ繊維。
汗をかくほどの運動量が想定されない釣り人は、光電子のような輻射熱系インナーが理想なのですが、世間に広く出回っている吸湿発熱系インナーからご説明致します。
吸湿発熱系インナー
吸湿発熱系インナーには、ベルメゾンのホットコット、イオングループのPEACE FIT(ピースフィット)、セブン&アイグループのボディーヒーター、アルペングループのアイヒート、もちはだのもちジョイ、ミズノのブレスサーモ、シマノのブレスハイパーなどがあります。
どのブランドのモノを購入しても、生地厚の違い以上に防寒性能に大差ないと思います。
もともと発熱系インナーは安価なのが最大のメリットなので、単純にコスパで選べば問題ありません。
ただし、個人的に吸湿発熱インナーはあまり好きではないのですが…。
その理由は、発汗などの個人差もあると思いますが、
…に陥った事が何度もあるからです。
日が昇ってきて少し暑くなる→発汗→温度上昇→さらに発汗→暑さキープ…→大量の汗で今度は急激に寒くなる💦。
汗冷えした事のある汗っかきさんは、後述の輻射系繊維がおすすめのようですね♪
光電子(輻射熱系)インナー
吸湿発熱インナーは汗をかかなければ発熱しませんが、光電子に代表される輻射熱を利用したインナーは着た瞬間からぬくもりを感じられます。
というキャッチフレーズの通り、体温を維持している限り(生きていれば笑)なにもしなくても保温性が保たれます。
極端な発熱性能は期待できませんが、日常生活であまり動かない状態でも快適なぬくもりをキープ。
釣りをしている最中も、汗をかくほどの運動量は無いと思いますので、
…という結論に達しました♪
一般的な光電子系インナー
代表的な輻射熱系インナーには上記のようなアイテムがありますが、ヒートテックなどの吸湿発熱インナーと比べると割高感は否めません。
しかし、価格に見合ったメリットは多く、特に釣り人なら光電子インナーからお選びいただくと失敗が少ないと思います。
メリット
インナーが効率的に体温調整する為には、吸湿速乾が必要なのは前述した通りです。
光電子が吸収し輻射する遠赤外線は、水に吸収されやすく水分を分散する性質がある為、水分蒸発性能に優れています。
つまり、汗による不快なムレ感が少なく、快適な着心地を保てるのがメリットの1つ!
発熱性能はそれほどでもありませんが、自らの体温を「保温」することにより、暑くなりすぎず心地よい暖かさが保たれるのが最大の特徴です!
②吸収、蓄積された体温により生地が温まる。
③温められた生地から温熱(遠赤外線)を人体に輻射。
④複写された温熱により、肌表面を保温する。
⑤水分蒸発により汗によるムレや冷えを取り除き、快適に身体を保温。
ミドラー
インナーとアウターの中間に着るミドラーの役目は、どれだけ空気を保てるか。
ライトダウンやフリースなど空気の層を保持できるよう、ふんわりと着こなすのがポイントです♪
どんなに高価な極厚ダウンをミドラーにしても、シルエット細めのアウターでダウンを押しつぶしてしまったら保温性能はガタ落ちとなります。
インナーは汗を吸うため身体にフィットしたサイズを選び、ミドラーは通常サイズ、アウターは少し大きめ(隙間風が入るほど大きめはNG)が防寒対策の基本です。
通常ミドラーに関しては、ユニクロやワークマン、しまむらで購入可能なコスパに優れた普段使いのフリースやライトダウンでも問題ありません。
最強のミドラーは…
ただし、タイトルのように、
…を求める方には、断然「発熱系ベスト」をミドラーにするのがオススメです。
光電子を採用した高価なライトダウンもありますが、価格以上の価値(暖かさ)があるかと言えば疑問が残ります。
同じ価格なら、後述する発熱系防寒をお選びいただく方がケタ違いに暖かいからです♪
…暖かさは比べるまでもありませんよね?
アウター
風や水しぶきがダイレクトに当たるアウター。
当然、風を通さない防風性能と、水の分子は通さず不快なムレの原因である蒸気の分子が通る穴の空いている耐水・透湿性能が必要です。
世界最高級のアウター生地は、ゴアテックス素材(あらゆる特許でこれ以上のモノが作れないと聞いた事があります)と言われています。
昔はゴアテックス素材の防寒スーツ(中綿入)が主流でしたが、ソレだと冬しか着ることが出来ないので、現在では春夏秋冬4シーズン着回せるようレインスーツをアウターにする人が増えているようですね。
ワンサイズ大きめを購入しても、最近のレインウェアはシルエットが細身のモノが多いので(船釣り用のマリンスーツは通常サイズでOK)春・夏・秋はアウターとしても使う事が可能。
どうせ買うならGORE-TEX
GORE-TEXのタグが付いたウエアはどれもお高いのですが、透湿、防水、撥水、耐久性能耐はその他のレインウェアとは比較になりません。
また、生地の性能を100%生かせるメーカーや製造工場にしか使わせない承認制度を取っているからだとも言えます。
どんなに優れた生地を使用しても、縫製や設計が悪くすぐに水漏れしては本末転倒です。
ゴアテックス社が認めた一部のメーカーや、工場にしかタグを与えないのが信頼の証ですね♪
おすすめのゴアテックスレインスーツ
ワークマンのAEGIS(イージス)透湿防水防寒スーツなど、コスパ最強で釣り人にも大人気のレインスーツもありますが、
…と、感じます(個人の感想です笑)。
数量限定とHPに記載がありますが、GORE-TEXタグの付いた2万円以下のレインスーツもあるようです。
審査がとても厳しいゴアテックス社ですから、安くても安心のGORE-TEX!
デザインはシンプルですが、お求めやすい信頼のGORE-TEXレインスーツはコチラ👇
ゴアテックスウェアの寿命
最強のゴアテックスと言えども、縫製する際に針穴が開くのは仕方有りません。
生地自体はとても丈夫なのですが、この裏地のシームテープ(針穴からの浸水を防ぐための防水テープ)の劣化が寿命となります。
物理的な引っ搔き傷と違い、どこか1箇所でもテープが剥がれてきたら他の場所もいずれ水漏れするようになるでしょう。
使用頻度や保存状態にもよりますが、「みらどり」は過去に10年使えたゴアウェアもありました♪
品質チェックの厳しいGORE-TEX採用ウェアならではの長寿命ですね!。
その他の防寒グッズ
その他にも、グローブやキャップ、フェイスガードやネックウォーマーなど防寒グッズは沢山ありますね。
しかし、基本的に身体の芯(ツボ)を暖めれば、末端に温かい血液が行き渡るのでソコまで冷える事はなくなると思います。
つまり、保温系防寒グッズはそれほど重要ではないと感じる今日このごろ…。
手足の冷えでお悩みの方は、手首・足首を暖めるのは効果的だそうですが、肩や腰など背中全体を暖める事が防寒対策には重要です!
保温系グッズでは局所を集中的に温める事は出来ないので、後述する発熱系防寒が必要になるのです。
発熱系防寒対策
保温による防寒対策は重要ですが、真冬の野外…それだけでは寒さをしのげません💦。
快適な暖かさを求めるなら、
…です!
ホッカイロも簡単な発熱系防寒グッズですが、表面温度と持続時間には優れているものの発熱面積が小さいのがたまにキズ。
全身のツボにビシバシ沢山貼れば良いのですが、一度発熱させたら微妙な温度調整※が出来ないので注意が必要です。
※ホッカイロは鉄粉と酸素が反応し、錆びる時に発する熱で温まります。真空パックなどに入れ空気を遮断すれば反応は止まりますが…正直メンドクサイですね笑。
電気の力で発熱
やはり最強は、電気の力で発熱するヒートベスト系です。
ONとOFFがスイッチ一つで簡単に出来るので、日が出て暖かくなったら温度調整する事も可能。
スマホのモバイルバッテリーなどを利用した安価なモデルから、高電圧タイプの最強タイプまであり、ここ数年で一気に普及した感があります。
発熱性能はバッテリーの電圧に依存するので、粗悪品に当たると、
…なんて事にもなりかねませんのでご注意下さい💦。
温めるべきツボ
全身を効率良く暖めるには、首・肩甲骨・腰のツボを温めると良いとされています。
中でも、風邪を予防すると言われている大椎(だいつい)は、太い血管が通っているので効率的に全身が暖まります。
またその下にある風門(ふうもん)は、肩と背中の大きな筋肉を温める事に繋がり全身が楽になると言われているツボ。
ホッカイロやヒートベストで身体を暖める場合、この場所を集中的に温めてあげると効率的に全身が暖まるそうです♪
釣りに最適なサーモクラフトTC-500
真夏の炎天下で【最強の冷感体験】を可能にするバートルの空調服。
その心臓部にあたる、京セラ製の17VハイパワーAC300バッテリーを使用する電熱パッドはまさに最強!。
冬にはその最強バッテリーを利用して、MAX56℃まで速暖する事が出来る電熱パッドサーモクラフトTC-500が大活躍♪
また、バートルのTC500は高効率電熱線(銅線)を使用し、遠赤外線効果で身体の芯から暖めます。
インナーでオススメの光電子繊維も、遠赤外線を輻射して保温するのでサーモクラフトと相性抜群!
TC500は単体で6000円程度で販売されているので、AC300バッテリーをお持ちの方は最強の防寒体験が格安でスタート可能です♪
熱源の違い
ちなみに、バートルのサーモクラフトTC500の発熱体には銅線(高効率電熱線)を使用しています。
一般に多く流通している電熱ベストは、概ねカーボンファイバー(炭素繊維)を熱源に使用しているのですが、それぞれの発熱部分を指で揉むと、明らかに構造の違いがわかります。
マイクロファイバーカーボンは薄くペラペラですが、サーモクラフトの電熱パッドはゴリゴリに太い線※が張り巡らされています。
※銅線を保護するためのカバーなので、太い銅線というわけではないそうです。
どちらが優れているか、販売元であるバートル本社に問い合わせてみましたが、
…そうです。
高出力バッテリーAC300を供給してもらっている京セラさんにお願いした…ような事をおっしゃっていた。
長いものには巻かれる「みらどり」は、TC500を無条件で信頼します笑。
バッテリー性能に依存する
電熱系ヒーターベストは数多く出回っておりますが、多くはスマホのモバイルバッテリー(USB出力)を流用するモノ。
バッテリー別売はとても安価で販売出来るのと、モバイルバッテリーをお持ちの方なら単品購入ですぐ使えるのがメリットです。
しかしどのような発熱体を使おうが電気で発熱する以上、熱量はバッテリーの性能(主に電圧)に依存するのは必然です。
一般的なモバイルバッテリーのUSB出力電圧は5V。
対してバートルTC-500の電熱パッドは最低出力6Vから9V〜12V〜最大で17Vまで4段階で出力調整が可能です。
対応バッテリーはエアークラフト用AC300
今回ご紹介しているTC-500に対応するバッテリーは2022年に発売されたAC300のみです。
旧型のAC210などは使用出来ないのでご注意下さい。
電熱パッドと専用のバッテリーを、別々で購入※しなければいけないのがとても面倒ですが、バートルの高性能バッテリーは真夏に空調服でも使える…と割り切れば安い出費だと考えます♪
※セット販売されているショップもあります。
安定した出力がポイント
船釣りをされる方なら聞いた事があると思いますが、ミヤマエのコマンドという電動リール…。
12V仕様と24V仕様が販売されていますが、そのパワーは体感出来るほどの違いがあります!
瞬間最大巻上力は数字の上ではほとんど変わらないのですが、高電圧で動かしたほうがモーターが安定して稼働するのがその理由だそうです。
ご家庭用のエアコンも100Vと200V仕様があり、後者の方が早く部屋を冷やせるので節電効果も高いと聞いた事があります。
…と、信じて疑わない「みらどり」です笑。
最高温度表示はあくまで目安
ちなみに、安価なヒーターベストも最強のTC-500電熱パッドも各社が公表している設定温度はさほど変わらないように見えます。
どの説明文にも、
…とあるので、一概に数字だけで比較できるモノではなさそうです。
中には類似商品でも、MAX温度が10℃も違う商品もありました💦。
「みらどり」の持っている5Vモバイルバッテリー仕様のヒートベストの表面温度と、バートルTC500電熱パッドの比較実験は後述してあります♬
ぜひご参考にして下さいませ!
防寒着はサーモクラフト対応モデル
TC500電熱パッドを取付可能な防寒着は、バートルのサーモクラフト対応モデルの中からお選びください。
旧モデルTC250電熱パッド対応の防寒着でも全て使用可能です。
大切なのはサーモクラフトTC500電熱パットと、高品質高出力バッテリーAC300なのでデザインで選んでも問題ありません。
どのモデルでも良いのですが、「みらどり」は襟元から空気が逃げない5024防寒ベストを購入いたしました♪
前述の大椎(だいつい)と風門(ふうもん)あたりに電熱パッドが当たるので、ツボを刺激して身体の芯から暖まります♬
ヒートパネルが多ければ良い…わけではない?
一般的に出回っているお求めやすくて人気の電熱ベストは、前後8箇所以上に加熱ヒーターを分散させています。
一見するととても暖かそうに思いますが、DC5Vであれだけ広範囲を温めるのですから、外気温が低い時はパワー不足に陥るハズ。
クチコミには、発熱量やバッテリー系のトラブルが多数寄せられております…💦。
背中だけに熱源の配置されたバートル サーモクラフトですが、ツボを刺激され効率よく全身暖かく感じます♬
フルセットもあります👇
表面温度比較検証
それでは実際に「みらどり」の持っている5Vモバイルバッテリー仕様の電熱ベストと、バートル サーモクラフトTC-500、ついでにカイロの発熱実験をしてみたいと思います。
室温21℃の室内にて測定しましたので、それより低い温度では違った結果になると思いますが、同じ条件なので少しは参考にはなると思います。
それぞれの公表データは次のようになっています。
最高温度 68℃
平均温度 52℃
持続時間 16時間(40℃以上を保持)
DRESS ヒートベスト
バッテリー 5V/2.0A 10000mAh
温度/使用時間 高45℃/約5-6時間
中35℃/約6-8時間
低25℃/約8-10時間
バートル サーモクラフトTC500
バッテリー AC-300 18V(60.3Wh) 3350mAh/
設定温度/連続稼働時間 17V56℃/1時間
+12V(3時間)
12V50℃/4.5時間
9V42℃/8時間
6V35℃/15時間
あくまで熱源の表面温度なので、実際に身体に身に着けた時の使用感ではありません。
温度測定には手持ちのダイワ非接触式水温チェッカーを使用しておりますので、測定精度は25℃で±2.5%±2.5℃(どちらか大きい値)となります。
5分後の表面温度
表面温度21℃からスタートして5分後には、化学反応で熱を発するカイロが38.1℃とスロースタート。
5V電熱ベストが41.5℃、17VのTC500が44.3度と5分で2倍以上の温度上昇を見せました。
電熱ベストはどちらも温度設定MAXからのスタートです。
どれも手で触れば温かいと感じられるくらいの速暖性能はあります。
15分後の表面温度
カイロが46.2℃、5V電熱ベストが38.8℃、TC500が50.6℃と開始15分で表面温度50℃を超えてきました。
測定誤差もありますが、5V電熱ベストが落ち込みましたね…。
熱ムラもあるので、5箇所以上測定した一番大きな値を記録したのですが、なんど測っても40℃に届きませんでした。
逆に化学反応の為、スタートは少し出遅れたカイロの表面温度がぐんぐん上がっているのが目立ちましたね!
30分後の表面温度
電熱ベストの設定温度を最大にして30分後には、カイロ51.6℃、5V電熱ベスト40.8℃、TC500が54.5℃と最大温度45℃の5V電熱ベスト以外は50℃を超える結果となりました。
発熱性能は消費電力である程度予測はつきます。
電圧やバッテリー容量が同じ場合、使用時間が長ければ最大温度が低いと言えるでしょう。
逆に最大温度60℃とあれば、使用時間が極端に短いと予測出来るので注意が必要です。
60分後の表面温度
電熱ベストの設定温度をひとつ下げて30分後に計測。
カイロは一度も振らずに60分後に51.0℃をマーク。
5V電熱ベストは最大温度35℃の「中」に落としたので31.6℃。
TC500は出力を12Vに落としたので最大温度50℃で46.2℃となりました。
5V電熱ベスト(31℃)を手で触ると、さすがに「熱い」とは感じられず「ぬるい」という表現がぴったりの表面温度となりました。
屋外だと、少し厳しい発熱量かもしれません💦。
90分後の表面温度
60分を経過したあと、さらに設定温度を1つ下げ30分後に測定。
カイロは相変わらず50℃をキープし50.8℃。
5V電熱ベストは最大温度25℃の「弱」設定ですが、表面温度は27.2℃と少し高い数値。
TC500は出力を9Vに落とし最大温度42℃のところ37.8℃。
…という温度ですね笑。
手をあててみても40℃を切ると、「熱い」とは感じませんが「暖かい」という感覚です♪
120分後の表面温度
TC500のみ電圧をもう一段階下げて、30分後に表面温度を測定。
カイロは50.6℃、5V電熱ベストは26.8℃と変化なし。
TC500は最大温度設定35℃の6Vに下げて30分後に29.4℃でした。
さすがに6Vでは物足りないので、サーモクラフトは9V以上の使用がおすすめです♬
カイロ・5V電熱ベスト・サーモクラフト比較表
カイロ(℃) | 5V電熱ベスト(℃) | TC500サーモクラフト(℃) | |
---|---|---|---|
5分後 | 38.1 | 温度設定高45 41.5 | 温度設定17V56 44.3 |
15分後 | 46.2 | 温度設定高45 38.8 | 温度設定17V56 50.6 |
30分後 | 51.6 | 温度設定高45 40.8 | 温度設定17V56 54.5 |
60分後 | 51.0 | 温度設定中35 31.6 | 温度設定12V50 46.2 |
90分後 | 50.8 | 温度設定低25 27.2 | 温度設定9V42 37.8 |
120分後 | 50.6 | 温度設定低25 26.8 | 温度設定6V35 29.4 |
発熱体の上に何も乗せずに、表面温度だけを測定した結果です。
温度設定を変えると、30分でスムースに温度変化していますが、実際身につけると保温されるのでもう少し緩やかに変化するハズです。
続いて発熱体の上に温度計を置き、毛布を掛けた状況での温度推移を比較してみます。
コタツと発熱防寒の温度比較
コタツのような暖かさを語るのに、まずはコタツの温度がどれくらいかを計測してみます。
AC100Vで消費電力最大600W、発熱体がU字型ハロゲンヒーターとの比較になります。
熱源とコタツの中の広さが異なれば、温度推移は同じにはなりません。
また、カイロや電熱ベストには直接発熱体の上に温度計を置くので、温度条件も同じではありませんが、おおよその比較が出来れば良しとします。
あくまでも素人検証なので、5V電熱ベストの弱設定のような、
…で見守って頂けると幸いです笑。
コタツの中の温度推移
まず最初に、コタツの中の温度がどの程度かを調べてみました。
写真のように熱源の真下に温度計を置き、約30分毎に温度設定を変えていきます。
コタツの電源を入れてから、電源を切った後の約3時間の温度変化のグラフが下のグラフです👇
35℃前後で暖かいと感じる
室温15.5℃から温度設定MAXでスタートし、約30分後には33℃に到達。
その後、設定を中にして30分後に36.1℃となり、「ちょと熱いかな?」と感じる温度になりました。
普段なら少し弱くする頃合いなので、そこから約40分間「弱設定」にすると34.7℃前後をキープします。
無風の家の中だと、35℃前後で十分暖かいと感じる温度だとわかりました。
40℃は熱い
試しにその温度から、速暖→強に切り替わる設定で約50分ほど温めるとコタツの中は最大39.2℃まで上昇しました。
普段コタツの温度設定をマックスにはしないので、40℃は少し熱く汗ばむくらいの温度です。
後述の発熱系防寒は、部分的な温度なので温度計が50℃となってもココまで熱くはなりません。
しかし、保温性の良い防寒着と組み合わせると近い体感温度にはなるので温度調整が必要になります。
カイロの温度推移
一番お手軽な発熱系防寒グッズであるカイロ。
本来なら、化学反応に必要な空気穴が埋まらないように適時振る必要があります。
また、毛布で空気の流入を抑制されたからか、表面温度のように50℃を超える事はありませんでした。
40℃前後をキープしてはいるものの、発熱体の面積が小さいので体感的にはそれほど熱いとは感じないでしょう。
スタートしてから約4時間30分後に最大温度の43.6度に到達し、その後ゆるやかに温度が下降し約15時間後に38.1℃で実験を終了しました。
デメリットは温度調整が出来ない事
発熱性能や安定性、持続時間は十分なのですが一度化学反応を起こすと温度調整が難しい点があげられます。
また、1つでは発熱量が足りないので2個3個と沢山使うと後述の電熱ベストよりコスパが悪くなるのも否めません。
長い目で見ると、1回あたりのコストが以外とバカにならないのが「カイロ」のデメリットと言えます。
初期投資は必要ですが、温度調整が適宜可能な、
…だと考えます笑♪
DRESS 5V電熱ベストの温度推移
熱伝導率の良いカーボンファイバー(炭素繊維)を熱源とする、DRESSの5V電熱ベスト。
先に行った表面温度検証では、最大発熱温度・持続時間は共にカイロに劣り、サーモクラフトの足元にも及びませんでしたね。
毛布を掛けて、保温性が上がるとどうなるか楽しみですが…結果は予想通り笑👇
暖かくない…訳では無いが
外気温がソコまで寒くなければ十分役に立っていましたが、やはり発熱性能が弱いのは感じていました。
室温21.1℃から「強」でスタートし、約30分後に37.8℃。
そこで温度設定を「中」落とした15分後に最大温度38.8℃となりました(保温が効いている証拠)。
もう少し「強」にしていれば、40℃は超えていたと思いますが、少しパワー不足と言った所でしょう。
さらに30分後に「弱」にした時の温度は37.8℃なので、中ならかろうじてぬくもりを感じられそう…。
実際に屋外で着た場合「中」で暖かいと感じたことが無いので、電熱パネルの上に置いて37℃でも体感的には30℃程度だと思います。
その後「弱」のまま約1時間後に31.4℃で安定しました。
表面温度の際にも感じましたが、
…と、言えそうです。
サーモクラフトTC500の温度推移
表面温度比較では、カイロと同程度のサーモクラフトTC500でしたが、毛布をかけたら化けました!
最強設定の17Vでスタートし、約30分後にはなんと54.5℃に到達!!
12Vへと出力を落としても、保温が効いているのでさらに温度は上昇し続け約10分後に最大57.2℃を達成。
コタツと違い、電熱パッドの上に温度計を乗せているので正確な比較ではありませんが、カイロと5V電熱ベストと同じ条件なので参考にはなるのではないでしょうか♪
最強はバートルでキマリ!
その後12Vで約40分温め続けても56℃前後をキープしています。
9Vへ落としてしばらくすると、温度が低下し始め30分後に48.7℃に落ち着きます。
最弱設定の6Vにしてから30分で39℃、さらに約30分後に34.1℃で安定しました。
コタツの「強」設定同様、汗💦をかくほど「熱い」と感じる温度設定は17Vと12V。
ただし、この2つの設定は稼働時間がわずか3時間〜4.5時間しかないので常用は出来ません。
一度温度を上げた後、保温性能の高い防寒レイヤリングをする事で、9V設定に落として40℃前後をキープすると、
…を、キープ出来る事がわかりました!
外気温にもよりますが17V〜12Vで速暖した後、汗をかく前に9Vに落として快適な温度を維持する事がポイントです♬
身体を芯から暖める!釣り人の防寒対策【まとめ】
まるでコタツのような暖か防寒対策をまとめると、
●熱伝導率の低い空気の層を保持するミドラーは、フリースやライトダウンを潰さずに着こなす(保温)。
●まるでコタツの発熱系防寒をミドラーにするなら、発熱量(高効率電熱線)と安定性(バッテリー性能)に優れたバートル サーモクラフトが最強(発熱)!。
●風や水を防ぎ、蒸気を逃して不快なムレを軽減するアウターは、世界最強のGORE-TEX素材一択(保温)。
となります。
保温系インナー最強の光電子と、発熱系ミドラー最強のサーモクラフトは遠赤外線繋がりで相性抜群。
そこに、保温系アウター最強生地のゴアテックスアウターを組み合わせる事で、保温+発熱の最強の防寒レイヤードが完成します♬
京セラ製の高性能バッテリーが少々お高いですが、真夏に最強の冷感体験を可能にする「バートルの空調服 エアークラフト」でも使う事が可能です。
真冬はサーモクラフト、真夏はエアークラフトで屋外活動を快適に過ごしましょう♬
詳しくはコチラに記事をご参照下さい👇
いのた いや〜(。>﹏<)、アツ(暑)はナツ(夏)いねぇ〜。 みらどり 冒頭からとんでもないダジャレで始まったけど、大丈夫か「いのた」!暑さで脳ミソとろけてないか?? いのた 地球温暖化による異常気象が問[…]
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ
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