塩焼きは塩が命
鮎の塩焼きというと、釣りたて新鮮な鮎さえ手に入れば塩を振って焼くだけの簡単なお料理です。
しかし、シンプルだからこそ唯一の調味料である「塩」にこだわらないと、なんだか味気ない普通の塩焼きになってしまうのです。
目指すは高級料亭で出される一匹3000円の味!
数十種類の塩を鮎に振って焼きまくり、
と感じたのが「藻塩」でした♪
ご家庭でも、藻塩を使うだけで味に深みのある美味しい鮎の塩焼きが楽しめますので、ぜひ一度お試しください♪
新鮮な鮎の持ち帰り方はこちらの記事をご参照下さい👇
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口当たりまろやか♬
ちなみに、焼き塩やあら塩、岩塩などの天然塩でも少し塩を振りすぎると強めの塩味(えんみ)で塩辛くなります。
しかし、藻塩だと焼き上がりが白くなるくらい掛けても、ぜんぜん辛味を感じません♬
藻塩だけ舐めても、
と感じるくらいですから、当然と言えば当然かもしれませんね!
塩の種類
塩の味なんてどれも同じ…と若い頃は思っておりました。
しかし、味覚が成長するにつれ「美味しい塩」と「辛いだけの塩」くらいの区別はつくようになりました。
スーパーに行くと、数多くの塩が陳列されており、全てを味比べすることは出来ませんが種類ごとの特徴は下記の通りとなります。
産地が違うだけで、製法が同じであればそれほど違いは無いと思いますので、ご自身の舌でお試しいただく場合はご参考になさってみてください。
精製塩
「THE塩」と言ったらコレ。
食塩やクッキングソルトとして売られている、一番お求めやすいただの塩になります笑。
海水を電気分解して作られているので、低コストで大量生産が可能。
海水に含まれるミネラルなどの不純物?が除去され、塩化ナトリウム99.5%以上の純度の高い「塩(精製塩)」です(食塩は99%以上)。
塩化ナトリウム本来のしょっぱさ99%なので、口当たりが尖った感じの塩辛い味がします。
水にすぐ溶ける…性質を持つので、舐めてすぐに、
と感じるのが精製塩の特徴です。
鮎の塩焼きには…適さないと感じます。
再生加工塩
すでに塩となったモノを再度溶かし、「にがり」や「ミネラル」を添加したのが再生加工塩と呼ばれます。
人工的にミネラルなどの成分をバランスよく配合するので、塩辛いだけでなく深みのある味に調整されています。
有名なところでは、「赤穂の天塩」「伯方の塩」「瀬戸のほんじお」がコレにあたります。
塩焼きに使うと、塩の粗さのせいかイマイチ…でした。
「みらどり」は、燻製や一夜干しを作る際に再生加工塩を使うのですが、塩味(えんみ)だけでなくうまみも魚にのるように感じています。
シーズニングソルト
シーズニングソルトとは、塩をベースに各種のハーブやスパイスを配合した調味料塩です。
「みらどり」も愛用している「クレイジーソルト」などがこれにあたります。
肉料理や、野菜料理に使うと、クレソルだけで数種類の調味料を入れたレストランの味に化けます♪
ただし、鮎で使うには少しクセが強く、せっかくの香りを飛ばしてしまうので鮎の塩焼きには適しません。
スパイスや香りを乗せる燻製作りや、料理の味を整えるのに使う調味料がシーズニングソルトです。
天然・自然塩
精製塩や再生加工塩以外を「天然塩・自然塩」と呼びます。
その種類はとても多く、今回鮎の塩焼きに使用している「海人の藻塩」も天然塩に分類されます。
本来、海水・湖水、岩塩などに含まれている 豊富なミネラル(塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム)が含まれているので、甘み・旨味・苦味などの深い味わいが特徴です。
また、天日干しや釜で煮詰めたりと製法によっても種類が別れます。
天然塩の種類はとても多いのですが、一般的にはどれも「やわらかな塩味(えんみ)」に感じます。
含まれている塩分やミネラルの配合によって味に違いがあるのですが、塩気が強い岩塩より、マイルドな海水塩が塩焼きにはあっているのだと思います♬
藻塩
天然塩の一種である藻塩は、海水塩を作る際に「ホンダワラ」などの海藻を浸し、海藻成分を配合した塩になります。
海水と海藻のうま味が凝縮した、尖りのない、まろやかな口あたりが特徴です。
藻塩で焼いた鮎の塩焼きは、噛むほどに味わい深い極上の風味を醸し出します♬
普段あまり料理のことに疎いバカ舌の「みらどり」でも、ハッキリと違いがわかるのでホンモノだと思いますよ笑。
【藍藻(らんそう)・海藻(かいそう)・藻塩(もしお)】の共通点から、鮎の塩焼きに最適なのは一度食べたら納得いくはずです♪
鮎に最適な藻塩
石に付着する藍藻類(らんそう)を主食にする鮎だからこそ、海藻(かいそう)成分の含まれた藻塩(もしお)と相性が良いのは言葉遊びだけではありません♪
上品な鮎の香りを消すことなく、93.7%の優しい塩味(えんみ)で、鮎のうまみを引き立てる「まろやかな味」が特徴です!
…という話を聞いても納得の美味しさです。
焼く前に塩を振る際は、少し多いかな?と思うくらいかけてた方が藻塩の風味が生かされます。
焼いた後に白く浮いた塩を、軽く払うくらいの方が塩味がしっかり鮎に乗るのでちょうど良くなります。
日本の塩作りの原点
温暖な気候に恵まれた瀬戸内では、古墳時代から日本の塩づくりの原点とも呼ばれる製塩法「藻塩焼き」が行われていたそうです。
海藻成分が抽出された淡いベージュ色の藻塩は、他の塩には無いうま味が凝縮した尖りのないまろやかな口当たりが最大の特徴。
鮎の塩焼きに最適な塩を求めて数十種類の塩を試した結果、藻塩にたどり着いたのは偶然では無いと思います♪
最初に土器付きを購入すれば、陶器自体が中の水分を吸ってくれるので塩が固まり難く、サラサラの状態で保存出来ます。
塩壺を購入しても良いお値段しますので、セットで購入した方が断然お得だと思います♬
栄養満点の健康塩
また、美味しさだけではないのも藻塩をオススメする理由の1つです。
藻塩は天然の健康食品!
引用元:藻塩の会HP 「藻塩とは」より
藻塩のベージュ色は、自然の恵みの証。海藻の成分のひとつであるヨードをはじめ、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど、海藻に溶け込んだミネラルを豊富に含んでいます。塩分濃度が低いため、成人病の原因のひとつとしてあげられるナトリウムの過剰摂取も抑制してくれます。
精製塩とくらべ、各種ミネラルがバランス良く含まれている天然塩が体に良い事は知っておりましたが、海藻成分もプラスされた藻塩の健康効果は特に優れているようです。
日常の塩を全て藻塩にするにはコストがかかりますが、せめて大好きな鮎の塩焼きにだけは贅沢に使いたいと思います♬
鮎は炭火焼きが理想
新鮮な鮎を釣ってきて、最高の調味料「藻塩」を用意したら…あとは焼くだけ!
藻塩を振れば、家庭用の魚焼きグリルやフィッシュロースターでも十分美味しく焼けますが、時間があったら試してほしいのが炭火焼きです。
キャンプ場や川原にバーベキューに行かなくても、ご自宅で楽しめる「串焼きろばた」で手軽に炭火焼きを楽しんでみてはいかがでしょうか?
じゅうじゅうと鮎の焼ける音と香り…。
お酒を片手に、じっくり時間をかけて鮎を焼くのもアフターフィッシングの醍醐味です!
興味のある方は、こちらの記事をご参照下さいませ👇
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藻塩で焼いてみな、飛ぶぞ!
藻を食べて育つ鮎の塩焼きは、藻の成分がたっぷり含まれている藻塩で焼くのが最上級!
ぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか?
最後までお付き合い頂きありがとうございました♬
(:D)┓ペコリンチョ
撮影裏話
ちなみに、表題の鮎の塩焼きの写真を撮影するのに「葉しょうが」を使ったのですが…。
当初は「矢生姜(はじかみ)」を使おうと思ったのですが、炭に火を熾した後で無いことに気が付き、大急ぎで買いに行きました💦。
近隣のスーパーには売っておらず、店員さんに聞いても分からない…
と言ったとか、言わないとか。
結局「業務スーパー」に「はじかみ」と「葉しょうが」がありました。
ちゃんちゃん♬
この記事で「みらどり」が愛用しているグッヅはこちら👇